- 本日購入して,早速読破。
姉さんのこの本で,少し勇気をもらう。
鳥飼先生のコミュニケーションの定義はとても分かりやすく丁寧で,納得がいく。
コミュニケーション能力の4要素(カーネルとスウェイン)
1.文法能力「言語全体に関する知識」
2.社会言語能力「(誤解を受けないように)社会で適切に言語を使える能力」
3.方略的能力「コミュニケーションがうまくいかない時に対応できる能力」
4.談話能力「まとまりをもって書いたり話したりする能力」
この要素を知っている英語教師はどのくらいいるのかしら。
学校で,外国語でこの能力を完璧に身に付けることの無謀さを,なんで誰も指摘しないのかしらと私は思う。
コミュニケーションは,母語ですら難しいことなんだよね。
本文中のCan-Doリストは,県下でも行われているけれども,実はあまりぱっとしない。構想自体は壮大で素晴らしく感じるけれども。このCan-Doリストはずっと前からありますよね。潰れた大手の英語学校なんかは,これで生徒に個人カルテのようなものを作っていました。
なんだか,とにかくやってみるしかないじゃないというような,鈍い後押しをして下さっているようで・・・・・姉さんの手前,頑張ります。
英語の必要性,需要は,それぞれの地域で異なっていて,日常に英語のネイティブに遭遇する可能性が皆無である地域では,自然言語として学ぶのは難しいです。
昨年は,私の県下の英語を含めた外国語関連の学科が軒並み募集停止になって,英語に需要がある地域とそうでない地域があることもお伝えしておきます。
英語で前向きにやっていきましょう!っていう姉さんの心意気には,私もこの仕事をしている間は,見習っていきたい,いや,いくしかないと思ってます。
私立だけでなく,公立の学校に,地方にも足を運んで見ていただけると,私の言っていることがきっとお分かりになるかもしれません。
実際の教育現場は,相当大変です。
- 国際共通語としての英語 (講談社現代新書)/鳥飼 玖美子
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