遅れる復興の裏で補償問題だけが進む不思議 | 女王様のブログ

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大増税路線に騙されるな!東電を潰さない政府案では国民負担10兆円解体すれば0.9兆円で済む   遅れる復興の裏で補償問題だけが進む不思議


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2761


私は役人時代に金融機関の不良債権処理や金融機関の破綻処理実務をやっていたが、その時にも、スキームを書いた図を作ると、マスコミはその図の説明ばかり求めて、肝心の誰が負担するかを質問してこなかった。だから、負担関係を争点化しないために、目くらましとしてわざと手の込んだスキームにしたこともある。


今回の政府案にでてくる交付国債は、国民負担の一部である。また、金融機関からの融資は、一時的に資金融通されるがいずれ電力料金の引き上げによって賄われるので、これも国民負担の一部である。電力料金は独占価格であるので、電力会社からの持ち出しがなく、国民に負担が転嫁されるからだ。


 政府案は、東電全体を存続させる。具体的には、東電の上場は維持し、債務超過にされないとし、債券・社債はすべて毀損しないので、純資産や負債が保護され株主・債権者が負担することはない。株主は配当減少、希薄化で損失を受けるともいわれているが、100%減資でないのでたいしたことでない。


その対極として、電力事業を維持しながら東電を解体するという考え方もある。東電を更正手続きのような解体処理すれば、電力事業を継続するとして流動債権者は守るとしても、それ以外はカットされ株主や長期債権者は負担を被る。この場合、東電の電力事業は、他の電力会社や他の公益事業会社が運営するということもありえる。

 いずれにしても、仮に補償額が10兆円として、今の政府案のように東電を温存すれば国民負担は8.1兆円にもなるが、東電を解体して電力事業だけを継続させれば国民負担は0.9兆円まで下がる。

                                 

現代ビジネス 高橋 洋一



国が900兆もの借金を抱え,ただでさえ大変な世の中に,東京電力だけに8.1兆もの税金が使われるなら,国が傾く速度を急速に早める。国民の負担だけを考えれば,8分の1にまでコストが下げられるのなら,解体して電力事業だけを継続させてほしい。もうこれ以上,騙され利用されるのは嫌だ。