未曾有の大地震が起こった3月11日(金)は,入試が終わりいつもどおり仕事をしていた。
用があって訪れた進路室のテレビに,同僚が皆釘付けになっているのに気づいて,わたしもテレビを覗いた。
目に入った映像を見て愕然とし,暫らく放心状態になった。
あちらこちらから,「これは酷いよ。」とか「とても,信じられない。」というような声が上がっていた。
物凄い勢いで襲ってくる波にのまれる建物や道路,車。ビルの屋上に上がった船。逃げ惑う人々,助けを求める人々。
とてもこの日本で起こったこととは思えないような光景だった。
そして,私がそれまで信じていた日本の安全神話が崩壊する瞬間だった。
暫らくして,つい先日,修学旅行でお世話になった福島の地も大変な被害に会っていることを知る。
今も尚,爆発し破壊された原発から漏れる放射能の脅威に苦しんでおられる人がいることが報じられている。
私自身は,今は寄付しか出来ないので,できる金額をある団体を通してさせていただいた。もちろん職場からもさせていただいた。
私に出来ることはなんだろうかと,常に問いながら前に進むしかないと今は思っている。
どうしたらよいか分からない時にでも,何かをしなければならない状態になった時に,その人の本領が発揮されると思う。
何を成すべきか分からない時に,何かを成す知恵や勇気,そして行動力は,立場では絶対に分からない。何かが出来る人,何かを成せる人に私はなりたいし,なるつもり。
東北関東大地震で,犠牲になられた多くの方々に,心からお悔やみを申し上げます。
私自身に出来ることを模索し,共に苦しみ悩みながら,しかし,希望を持って前に進む歩みを止めることなく,邁進していこうと思ってます。
若い人たちが希望を持って,前向きに明るく歩を進めていくことが,年配者,大人達をも勇気付ける。将来の日本は,今の子供達に託していく以外にないのだから。