中本マリと大石学のライブ | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

大石学


かなり古い映像だけど,中本まり


ライブは大盛況だった。ギュウギュウ。
皆さん彼女の歌が聞きたいと集まった。

私が若い部類に入るくらいの年齢層だ。
成熟した大人のライブ。

中本マリさんの歌は鳥肌が立つ。涙かあふれてくるくらい感動できる,素晴らしいものだった。
年齢を重ねた方が,味のあるいい歌が歌えると,ママがいつか言っていたのを思い出す。

彼女の眼とかお顔立ちは,テレビに出ていたころの面影が感じられる。
私は,彼女の声は今の方がずっと好きだ。
芸術に年齢など関係ない。決して色あせない,錆びない,老いない。いつまでも若くいられる。
彼女のご年齢は多分60歳くらいだと思う。でもどの年齢層の人間も釘付けにしてしまうほどの魅力がある。

ただ単にカッコつけのためで歌っている若いシンガーとは違い,彼女の歌は軽々しく聞こえないのだ。

人生を歌っている声は,深みがあって歌詞の内容に実感がこもっているので,それが聴衆の体で感じられ涙が出てくる。耳だけでない,体全体で。
会場の多く方が泣いていた。
なんでだろう。歌声を聞いて泣くってすごいでしょ?
こういう人がプロって言うんだよね。

♪同じように留まっているものなど一つもない。ここには何も残っていないのよ~,若者は老いていくもの~♪(実際は全部英語)なんていう歌詞が彼女の口から出てくると,私も切なくなってくる。

親しくした人物もいつかは必ず別れがあり,自分の元には誰も残らない。何も残らない。
長く生きれば生きるほど,人との別れを多く経験しなければならない。って・・・

父母の元を離れて住んでいる私には,何だか辛い。