僕達への講演会のためだ。
相撲部の先生と舞の海さんは,大学の同期で,キャプテンと副キャプテンの間柄で友人で,その先生のコネもあって,お忙しい中わざわざ来てくださった。
女王様が赴任して以来,毎年一度はどなたかをお呼びしているのだが,一時間半の講演会で,僕達全員が寝ずに真剣に聞いてたのは初めてだ。
そのくらい十代の若者たちにとっても興味深く素晴らしいお話だった。
その内容を少しお話しすると,
中学校の先生がアルコール中毒で,部活動とか試合になると,一升びんからオロナミンCの瓶にお酒を詰め替えて持ち歩いていたこと。全国中学大会の出場時に,先生からお酒を買いに行かされた話とか,プロになってから,恩師が亡くなったことを聞いてお墓参りに行ったら,「○○家」ではなく,生前の遺言通り「自然に帰れ!」と墓石に刻んであったこと。(相当な名物監督だったと察します。しかし今では考えられないくらいの破天荒ぶりだ。昔はそういう先生が多かったのかもね。)
まだ中学生のころ,高校の相撲部の監督に声をかけられ,部活動に体験入部をした時,練習時間が30分しかなくとても楽だったので入部してみると,道場の裏には竹刀がバラバラになって捨てられていて,想像以上に厳しい部だったこと。
その当時,青森を襲った大地震があったときも,真っ先に思ったことは,道場がつぶれていてくれないかということだったそうだ。監督の片手が怪我をしていて,車の運転ができなかったとき,助手席に座って代わりに運転させられたこと。あまりにも練習がきついので,監督が手を怪我したとき,事故にあってどうにかなっちまえばいいのにと思ったこと。(これは僕達も共感するのか相当笑っていた。)
強くなるために,血の滲むような,本当につらく厳しい練習に耐えてきたことが,お話の中でわかった。
高校時代に,インターハイでうちの学校ともあたり,戦って,女王様の学校の相撲部の先生との対戦で負けてしまったそうだ。(補足:Kちゃんマン先生はアマチュアのチャンピョンです。大きさが3倍以上もある相手を負かした。ビデオを拝見してすごかった。)
大学でも,真面目に真剣に相撲に取組み結果を残され,大学でのエピソードも面白かった。
卒業したら,山形の高校の先生の内定をもらっていたが,どうしても相撲界に入りたくて,新弟子検査を受けることとなる。
新弟子検査に受かるには,身長が174cmなくてはならず,169cmの舞の海さんは,相撲取りがマゲにつける油をたくさんつけて固めて臨んだが,あいにくその日は暑い日で,その脂がすべて解けてしまい,身長が足りなくて合格できなかったそうだ。
それから,美容整形の先生のところに行って頭にシリコンを入れる手術をする。
その様子も図入りで生々しく教えていただいたが,命がけであったことが分かった。
頭のてっぺんを切って,頭蓋骨と頭皮の膜をはがす時の様子をお聞きし,私自身は失神寸前だった。
2度目の新弟子検査で合格したとき,元北の海関が身長の担当で,気がついてみると自分より背が低い人間も合格しているのを知った時,命がけで検査に臨んだのを後悔したそうだ。測る人物によって基準が違ったようだ。
体が小さい人も,大きい人も欠点はある。そこを研究して知り戦って勝つことができた。
今回は,どんな時も決して諦めない不屈の精神を教えていただいた。
女王様の父も,舞の海関の大ファンだった。父親の影響で私も現役の頃はよく拝見していた。
「技のデパート30」と言われる舞の海だが,その所以をとくとご覧あれ!
最後の質問コーナーで,僕達の一人が,
「舞の海さんは技のデパートと言われていますが,舞の海さんのデパートの3階の左奥には何があるんでしょうか?」って聞いた人がいて,すっごく頭がいいと思って笑った。
その人ががこの人です。(遠くてボケボケ)

当然懇親会も独占。3時間ずっと横に座りっぱなし(本当この学校に赴任してきてよかった!)

クラスの僕達ともちろん自分自身にもサインを頂戴した。(有難うございました!)


報道の裏話もたくさん聞けた。勉強になった。
マネージャーさんの名刺をもらった。
本当に,ここにいなかったら経験できない出来事。感謝・感激。γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ