心の病などで休職の教職員、4割増の121人に | 女王様のブログ

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心の病などで休職の教職員、4割増の121人に

 心身の病気などで職務が遂行できないとして、福井県内で2008年度に休職処分となった教職員数が、前年度比約4割増の延べ121人にのぼったことが県教委のまとめでわかった。

 記録が残っている04年度以降で100人を超えたのは初めて。学校現場が多忙になっていることなどが一因とみられる。

 この処分は、公務の効率性を保つための「分限処分」と呼ばれるものの一つ。04年度が72人、05年度は78人、06年度は74人と、70人台で推移。07年度は87人になり、08年度に大幅に増加した。

 県教委によると、分限処分による休職期間は1か月から数か月までが一般的という。08年度に処分を受けた人の実数は、前年度より17人多い58人。このうち精神疾患が38人と7割近くを占めた。県教委教育政策課は増加の理由について「ガンなどの病気が増えたほか、精神疾患が完治せず、何度も処分を受けた人がいたため」と説明しているが、「他の都道府県教委と比べて、人数が特に多いわけではない」としている。

 精神疾患による休職処分が多いため、県教職員組合は県教委に対し、学校現場の多忙化を防ぐことや、休職した教職員が円滑に復職できるシステムを構築するよう要望している。同組合は「環境教育や情報技術教育など、教職員に求められる役割が増え、多忙になっているのは事実」と指摘。今後も県教委に対策を講じるよう求めるとしている。

2009年10月14日 読売新聞)

(私のコメント)
教職員の免許更新制が廃止されることとなって,この制度のことをあまり良く知らない人達は,それで教育が荒廃してしまうような言い方をするけれども,導入されることで不適切な教員が排除されるわけではない。

仮に教員に免許更新が必要なら,医師も弁護士もあらゆる職業において更新が必要なはずだ。

世の中が厳しい中,一番叩かれるのは公の機関。
文句ばかりの人達に,実際の仕事を体験してもらうといい。どんなに過酷でどんなに忍耐が要るのか分かるはずだ。

それから,
無知の人たちは,道徳というものがどのようなものかも知らないでノートが廃止されそうになるだけで大反対。
道徳教育にしても,地域や家族ができない躾を学校だけに押しつけても無理だ。

公立の先生方も,公私なく頑張っているのに,ここぞとばかりに私立の先生方が出てきて,我々は公立の学校とは違うといって自慢話を始めていた。私立は特別に忙しいから免許を更新する講習に行く暇はないと。
こちらの学校では,女子生徒に手を出して公立の教員を首になった先生が私立に行っていたりするのに。

一番叩かれるのが教育現場。制度を作ろうとしている人でなく,現場をたたく。一番身近にあるからだ。

ここ何年かで特に,先生の仕事に自信が持てなくなり,病む人も多くなってきた。

教育現場の環境は悪化の一途を遂げている。子供達にとっては,先生自身が環境そのものだからだ。

教師をサポートしなければならない組織もなく。
研究会も現場の声をきちんとは届けることが出来ないとしたら,行き場を失った人たちは病むしかないのかもしれない。

人が人を陥れて,人の上にのさばりあがろうとする人間をもてはやして取り上げ,本当に教育現場自体が純粋に子供達に教育を行なえるような場なのかを議論することもなく,すべてが回っている。

こういった環境であるなら,子供を育てようとしている親はもっと不安になる。
小坊主や僕達は大丈夫かしらと心配になる。

目に見えているものを決め付けて叩くのではなく,一度すべてを疑ってみることが大事なのではないかと思うのだ。

あなたが責めている人間はそう悪い人でもなく,いい人ぶって,皆の前で堂々と発言をしている人が,実は悪い人かもしれないことを。

実際,そういうこと方が多い。実際。