小学英語は民間頼み、必修化控えて質が課題
指導助手が次々と辞める、担任の直接指示に制約も
2011年度から必修化される小学5、6年生の英語の授業について、文部科学省が全国の公立小学校約2万1000校などを対象に調査を実施したところ、昨年度に小学校で実施された英語授業のうち7割近くで外国語指導助手(ALT)が活用されていたことがわかった。
生の英語を学ぶ機会が定着してきたことが浮き彫りになった形だが、一方では、簡単に授業を投げ出してしまうALTもいるなど、“質”の問題が浮かび上がっている。
「また辞めるのか」。7月中旬、埼玉県内の市教育委員会の担当者は、業者から米国人ALTが交代するとの電話連絡を受け、頭を抱えた。4月以降、辞めるのは3人目。1人目は「通勤時間が長い」と小学校に現れず、2人目と3人目は「一身上の都合」などを理由に、1学期の授業だけで、学校から消えた。2学期からは4人目が来る。担当者は「継続性が大事なのにこんなに交代するなんて。児童たちにも説明ができない」と困惑する。
「人件費を切りつめるから辞めてしまうんだろう」と、埼玉県内のある学校長はうち明ける。この学校のALT派遣を請け負った業者は、入札で、昨年の業者に比べてALT1人あたり31万円も安く落札した。
文部科学省によると、ALTを活用した小学校の授業のうち、国が仲介する「JETプログラム」によるものが25%で、残りは民間業者への委託など。
この市の場合、40余りの小中学校にALT約20人を派遣する民間業者と契約を結んだが、校長は「風邪で半日休み、給与とボーナスを両方カットされたALTもいた。なりふり構わぬ業者が増えれば、教育の質は保てなくなる」と危機感を募らせた。
関係者によると、業者の新規参入が目立つようになったのは、小学校英語の必修化が打ち出された06年ごろから。かつてはJETプログラムで採用したALTを自治体が直接雇用するのが主流だった。
しかし、自治体側はALTが住むアパートを契約したり、交代要員を確保したりしなければならない。民間業者に委託すれば、こうした手続きは不要になるため、業者を活用する自治体が徐々に増えてきた。
民間ALTを雇用する場合は、学校側が人事管理をする必要がない「業務委託(請負)」にするケースが多い。この場合、教師がALTに直接指示すると、労働局から違法な「偽装請負」だと指導される可能性もあるため、「目の前のALTに指示してもらうため電話してくる先生もいる」(英語教育関連会社)。偽装請負について、文科省は05年に注意喚起の通知を出したが、契約方法は各自治体に一任。業者の実態についても把握しておらず、「質まで判断しようがない」と説明している。
JETプログラム JETはThe JapanExchange and Teachingの略。学校で語学指導などを行うため、外国人に教育指導を行った上で各自治体に配置する事業。1人あたりの報酬は年間360万円(税引き後)。
女王様の住む地域は,民間の個人経営のアットホームな英会話学校があるが,あまり生徒は集まっていない。
そして,そこが公教育の場にALTを送っているような状況もない。
地方は大体においてそうなのではないかしら?
上の記事はきっと都心部の方だろう。民間から外国人教師を雇っているのは,ベッドタウンのような地域なのだろう。
ALTのことで少しぶっちゃけた話をすれば,
日本に来るALTは若者が多い。 大学出たての22歳とか23歳とか。母国で定職を持たないが大多数だ。
日本の職のない若者が聞けば,頭にくるような給料ももらっている。(手取りで月30万)しかも,何の授業もない日もある。ほとんどお遊びのような感覚の人もいる。
私は,今まで20人以上のALTと一緒に教鞭を取った。
会ったALTは,皆良い人ばかりだったが,一人だけ癖のあるアメリカ出身のALTがいた。
もう,10年以上も前の話だが, 彼は生徒にも手を出していたといううわさがあった。
彼の女性関係はひどいと,同じALTが洩らしていたほどだ。
両親とも弁護士で裕福な家庭の人だった。大学もシカゴ大学出だ。
でも,
本当にかなり遊んでいた。
ALTの先生の中には,日本人が分からないだろうと思って,教育員会の中ですら,自分達でしか通じないスラングで悪口を言ったりするのも知っている。
大体は常識的であるが,そうでない人もいる。
その点,女王様の学校のALTは優秀。日本文化に興味があり,日本人の女性と結婚して子供がいる。日本滞在5年目に入り,今では日本語も堪能。日本人より日本を知っていたりするすごい人だ。
こちらに来たばかりの若かりし日の女王様は,最初,正直,方言になじめずたまに日本語が分からず,英語の方が聞き取りやすいし分かりやすかったので,ALTとばかりつるんで一緒に遊んでいた。(今はむしろ方言を話すことが出来るくらい)
以前進学校にいるときは,ALTの仕事を私がしたいと思ったものだ。(楽そうでいいなぁーって,でも,今は思わないが)
そんな感じで読んだ記事でした。