単に集団で暴行を加えるというニュアンスで使われていることが多い、リンチという言葉。辞書で調べると「私刑」という本来の意味が紹介されている。リンチは英語の「lynch」、これはもともと人の名前である。
由来とされる人物は何人かいるが、1770年代独立戦争中のアメリカ、バージニア州の治安判事ウィリアム・リンチ(William Lynch)、自警団の大佐チャールズ・リンチ(Charles Lynch)など。私設法廷を開き、正規の手続きを踏まずに黒人や奴隷を次々と裁き処刑したことから、リンチ法(Lynch Law)と呼ばれた。そこから「lynch」は私刑、私刑で殺すという意味で使われるようになった。
私刑は観衆・集団のある程度の(熱狂・ヒステリー状態下にあるものを含め)支持のもとなされる場合がある。
私刑の執行者として有名な団体にアメリカの白人至上主義組織KKK団が挙げられる。アメリカでは自治意識が強く,公式の司法手続きを通さないまま被疑者を糾弾することが開拓時代から続いていた。
特に奴隷解放後の黒人に対する差別・憎悪は激しく,KKK団またはこれに属さないものでも黒人を(白人と対等に付き合おうとした罪などにより)死刑にすることがあった。
2009年1月にオバマ氏が,アメリカ初の黒人の大統領に就任したことが,どれだけ意義深く素晴らしいとかを考えてみよう。
≪追加≫
リンチという名前は,最近のニュースでよく聞いたことがないか?
そう,米国の元三大投資銀行の一つメリルリンチだ。
メリルの友人,エドモンド・C・リンチの名前がリンチなのだが,
このCは,チャールズじゃないかって匂ってます。
アメリカ人は会社を立ち上げる際,自身の名前を付けたがる傾向にあります。リーマンブラザーズなどもそうですよね。
その後のリーマンはどうやって暮らしているのかしらと,
もともと人物に興味がある私は思ってしまいます。
日本でも一部の人間がそのような傾向がありますが,
万が一商売が失敗した場合に,事業だけでなく親族まで影響があるというところは,
例えば,歯医者さんだったら,
「ア歯科」(電話帳に一番最初に載るし,覚えやすいから)
他に,
「若葉鍼灸」
「ハートフル医院」
「がばい整骨院」
など,当たり障りのない名前を付けます。
だから,商売をしようとした時に経営者がどのようなスタンスで立ち上げたかということが,会社の名前でわかっちゃうのです。
実名出しているから,しっかりしてるとも言い難いですが・・・
そんな感じで考えて世の中を見ると,毎日非常に面白い発見があります。
世の中の現象は,今見たり聞いたりしていることの裏にあることの方が多くあり,
そこが究明できる人間が人と違うことを成し遂げられるのではないかしら。
皆はどう思うか?