浦安市立小学校わいせつ事件 県の控訴承認 批判も
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浦安市の知的障害児への市立小学校の元担任の男性教諭の性的虐待で、
昨年12月24日に千葉地方裁判所民事訴訟で判決を下された。原告側の主張を一部認め県と市に慰謝料など60万円の支払いを命じた一審判決に対して、『容認された事実について疑義がある』として浦安市に続き千葉県も東京高裁に控訴することになりました。 2月13日千葉県議会予算委員会で民主党湯浅和子県議は、判決でわいせつ行為があったことは疑いの余地がないと指摘。「県は、あったことを認め、教員へのカウンセリングのあり方などの再発防止策に努めるべきだ。控訴では解決しない」と控訴の根拠について説明を求めました。 また、2月18日の県議会文教常任委員会では、石井宏子県議・篠崎史範県議(民主)から控訴をめぐっては、取り下げるべきとの意見が出され「県は被害者や専門家から話を聞いたのか」「調査もせずに、判決文だけで義疑義があると判断していいのか・主体性がない」と批判した。吉本充県議(自民)からは、「冤罪というなら堂々と勤務を続けられるはずだ」と疑問視。「少女が深い傷を負ったのは事実。控訴審で判決がでたら、(どんな判決内容でも)上級審という対応はやめるべきだ」と要望した。…朝日新聞に2月14日、2月19日朝刊(ちば版)より。 千葉県議会は会派を越えて、過去の経緯があるものの、今の段階では裁判所の判決の本意を受け止め、控訴は取り下げるべきだとの意見が多い。 一方、浦安市議会は硬直的でこの問題を取り上げようともしない。誰がやっていることだから議論しないということはおかしいと私は思います。 本質を真摯に受け止め、活発な議論をしていただきたい。 被害者ご家族を『支える会』の皆様の献身的な活動と働きかけにより、県議会で会派を越えて議論をしていただけるようになりました。 |
吉村啓治さんのホームページより
http://blog.d-power.jp/?eid=774213
私は,以前,被害にあわれた少女のお母様にお会いしたことがある。
被害にあった少女とその家族は,生涯を掛けてこの裁判に臨んでいる。
2度と同じような目にあう子供達がいないように,社会も動いていかないといけない。
大変な思いをされている方が今もこの時にいるのだと感じるとき,いてもたってもいられない気持ちになる。
何年も闘ってきたのに,60万円のみの賠償命令とは何たること。日本という国は,法的な面でまだ不十分なことが多い。
先進諸国の仲間入りをしたのなら,もっと弱い立場の人間を擁護できるようなシステムを作らないと本当に駄目になってしまうような気がする。
村上春樹の言うような,権威や権力で固められたカチンコチンのシステムではなく,もっと違うシステムを分野別に細かく作っていく必要がある。
それは誰が担っているのだろうか?
知識人か? 誰か?