本当の異文化交流とは,国際交流とは彼のような経験の事を言う。
「先生!先生! 俺が小学校3年生のとき,インドネシアからやってきた家族が引っ越してきて,
アバス君という同い年の子が俺のクラスにやってきたんだ。
俺は,そいつの始めての日本人の友人で仲良かった。
アバスは,日本語片言だったから,
日本人の同級生とは,身振り手振りでどうにかコミュニケーションとってた。
ある日,忘れられないことがあって,
給食のときに豚肉が入ったカレーが出たことがあって,
皆,ほぼ完食しそうな時,
アバスが,身振り手振りでこの肉は何だって聞いたから,
俺が,「それは豚肉だ。」って言ったの,
その後,先生何が起こったと思う?
アバスがものすごい剣幕で,怒り始めたんだって!
マジ切れしてた。
外国人がマジ切れするのは,あの時初めてだった。
わけの分からない言葉だったけど,怒っているのは分かった。
俺達クラスの皆は,その時どうしらよいか分からなくって,
呆然としてたら,
先生が,
アバスはイスラム教徒で豚肉を食べてはいけない人だということを言ってた。
後で,アバスの両親が学校まで乗り込んできたらしい。
あいつ,マジでやばかったよ。
俺マジでビビッた。」
異文化理解,国際交流とは,綺麗ごとばかりではないのだ!
英語しゃべれてもこんな経験は出来ないのだ!
小学校時代に,私の生徒はよい経験をしたと思う。
かなり印象に残った出来事であったようだ。