2006年に自ら命を絶った女性教諭のことは,
世間ではあまり知られていないようである。
もしかして,情報操作されていたのだろうか?
この事件は,小学校英語を始めなければならない現場の教員に通じる。
小学校英語の必修化に伴って,彼女のような犠牲者がでないように祈っている。
「再起の矢先なぜ・・・」
関係者ら動揺隠せず
校長らを非難する文書を残し自殺していたことが三十一日分かった曽於市内の公立中学校の女性教諭(三十二)は「教員を続けるためやり直したい」と再起を期して半年間の研修に臨んだばかりだった。学校側は成果を期待していたといい、戸惑いを隠せないでいる。
学校や同市教育委員会によると、教諭は突然休んだり遅刻したりし、「指導してもなかなか改善されなかった」という。学校は教諭の授業を参観するなどして再三指導。校長は指導力が不足しているとみて「再出発のため、研修を積んでもらうことにした」と明かす。
教諭の担当教科は音楽。遺族によると、同校は小規模校で教員が足りず専門外の国語を任された際,自宅で家庭教師を付け、通信教育も受講。母親は「克服するための努力をしたが、学校に認められなかった」と悔んだ。
指導力不足教員の研修は県総合教育センター(
市教委は九月十九日,教諭に六ヶ月の研修を指示。教諭は最初納得できない様子だったが、「壁にぶつかり悩んだが、可能性をあきらめず全力を尽くしたい」と決意を表していた。十月二日の研修入りからほぼ一カ月、順調にこなしていたという。
校長は教諭の自殺に「現場復帰のきっかけをつかんでくれればと期待していた矢先。驚いている」とし、「パワーハラスメント」を指摘されたことには、「生徒や先生自身のためと思っていただけに残念」。同市教委の植村和信教育長は「現場粘り強く指導してきており,対応は適切だったと考える。現時点で調査は考えていない」と話した。
女子生徒の一人は「明るくて元気な優しい先生だった」と言葉少なだった。学校側は「生徒に動揺が広がっている。精神的ケアはもちろん、保護者にも今回の件について説明する機会を持ちたいと話している。
2006年(平成18年)11月1日 水曜 南日本新聞