尚古集成館長,松尾千歳先生より
「幕末から明治維新にかけて, 新しい波に乗って,どんどん先を走っていったのが薩摩藩であった。
なぜ, それができたかというと, まず, 自分たちの歴史や文化に誇りを持っていたからである。
さらに,相手のよいところは,どんどん取り入れていったからである。
このことを,人との交流,地域との交流という点から言うと,自分が何者かを把握しておけば,相手をしっかり受け止めて, 大きくなっていけるということである。」
どのような組織も発展していくには,まず自身の属しているところのの良さ,自身の良さを自覚していくことが大事だと感じます。
現在の日本はというと,一時期の経済的な豊かさから傲慢になり,本質が見えなくなっていたのかもしれません。しかし,厳しい情勢になり,本当に日本が誇れるものや地域が大事にしてきたものは何かを自覚し,何を優先すべきかを考えていく時になっているのだと思います。
自身は何者で何をなすべきなのか,これはあいまいな日本人にとって絶対にはずせないものとなってくるのではないでしょうか?