【内容】amazon
ある日、上空に現れた
異次元の存在、
<未知なるもの>
それに呼応して、
白く有害な不定形生物
<プーニー>が出現
無尽蔵に増殖して
地球を呑み込もうとする
最大規模の危機に直面し
人々を救うため、
最後の賭けに出ることを
決意する
Gigazine 様
【雑感】
昨年来、全国でクマの
被害が相次いでいる
飢えから人里へ下りてくる
クマと、生活を守るために
排除しようとする人間
どちらの立場にも理屈が
あり、正しさを一概に
測ることはできない
本書を読み終えた今、
私はそれと同様、
あるいはそれ以上に救いの
ない相克を感じている
人類を脅かす未知の生物
<プーニー>と、
その中枢で平穏に暮らす
青年・鈴上誠二
人間がプーニーを必死に
排除しようとする姿は、
自分たちの存続のために
他の生物を駆逐し続けて
きた人類の歴史を、
鏡像のように映し出して
いる
多くの人は人類の存続を
願うだろう
しかし、もし自分があの
核の中に、愛する家族と
平穏な日常を持っていた
としたら![]()
私は誠二と同じく、
外の世界(人類)の都合
など知ったことではない
と思ってしまうだろう
彼が追い詰められていく
過程で感じた息苦しさは
自分の大切な居場所を
『正義』という御旗の下に
土足で踏み荒らされる
恐怖そのものだった
クマが生きるために
人里へ下りるように、
誠二もまた、自分が
生きるために異界を
盾にした
これを個人主義と呼ぶ
なら、それはあまりに
切実な生存戦略だ
人類という大きな枠組み
を守るために、
個人の小さな幸せが
『排除すべき異物』と
して扱われる不条理を
本書は突きつけてくる
鈴上誠二の姿に、
私は強く同調し、
胸を締め付けられた
彼を『恩知らず』と
断罪できるほど、
私たちは潔癖ではない
【まとめ】
人類のエゴと
個の安寧
正義は
どちらにあるか
(20字)

