![]() | 真実の10メートル手前 (創元推理文庫) 734円 Amazon |
【内容】
高校生の心中事件。
二人が死んだ場所の名をとって
それは恋累心中と呼ばれた。
週刊深層編集部の都留は、
フリージャーナリストの太刀洗と
合流して取材を開始するが、
徐々に事件の有り様に違和感を
覚え始める……
太刀洗はなにを考えているのか
滑稽な悲劇、
あるいはグロテスクな妄執――
己の身に痛みを引き受けながら、
それらを直視するジャーナリスト
太刀洗万智の活動記録。
『王とサーカス』後の6編を
収録する垂涎の作品集。

【感想】
昨年(2018年)年初に紹介した
に登場したフリーランスの記者
大刀洗 万智(たちあらい まち)
の活動記録の続編になります
フリーの雑誌記者という立場は
取材対象者からの協力が得られ
にくく、
また報道記者クラブに属して
いないため、警察捜査の情報も
満足に得られません
そんな中、大刀洗は独自の視点
と推理力により、
警察や新聞記者も掴んでいない
ような真実を導き出します
そう、それはまるで、
刑事コロンボか

名探偵コナン並みの洞察力で、

彼女は就く職業を間違えている
のではないかと思うぐらいです
下世話なワイドショーでは、
時に事実を歪めて美談にしたり
反対に悪くもない人を
悪人に仕立て上げてしまう
ことがあるようです
大刀洗万智は、報道に情報操作
の手が加えられる風潮を憂い、
『常に真実を伝える』という
ジャーナリスト本来の姿を
貫き続けることで、
記者としての矜持を保っている
ように思われました。
たとえそれが読者に非情に
感じられたとしても…
※2時間ドラマやワイドショーを
観て、時間の無駄遣いをして
しまったと思ったことのある方は
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