![]() | 残像に口紅を (中公文庫) 802円 Amazon |
【内容】
「あ」が使えなくなると、
「愛」も「あなた」も
消えてしまった。
世界からひとつ、
またひとつと、
ことばが消えてゆく。
愛するものを失うことは、
とても哀しい…。
言語が消滅するなかで、
執筆し、飲食し、講演し、
交情する小説家を描き、
その後の著者自身の
断筆状況を予感させる、
究極の実験的長篇小説

【感想】
世の中から1文字ずつ
言葉が消えていくと、
その言葉を使った単語や
実像(人やモノ)までをも
消えていくという
虚構のお話です
消えていく単語が
積み重なっていくと、
使える単語がどんどん
減っていくにもかかわらず、
後段になっても案外違和感なく
文章が綴られていくところに、
筒井康隆さんの作家としての
威厳が感じられました
そのような豊かな表現方法は
素晴らしいと思う反面、
消える言葉の順序の法則性や
言葉が消えたことによって
人やモノが存在をなくす定義が
どこか曖昧で、
(もちろん話の始めに
ルール設定はされていましたが
それでもなお感じられた
という意味で、です…)
話全体に深みがない感じがして
ページをめくめるたびに、
読むのが段々と苦痛になって
きました

アメトーク読書芸人回で、
カズレーザーさんの推し本
として紹介されていたのですが
読了できずに挫折したぼくは、
日本純文学を理解するには
まだまだ修行不足のようです
読書日記ランキング
