謝罪すらされなかったのは、見つかったのを見て直ぐに立ち去ったから。
謝罪する隙を与えなかったのはわたしでした。
つい先日書いたこの部分は、この時に初めて気づきました。
わたしはこの出来事を思い出すといつも腹立たしかったのですが、
それは謝ってもらえなかったということもありました。
でもこの時に、謝る隙も与えずに立ち去ったのはわたしだったと見えたのです。
財布が見つかった感動が収まって、
わたしに気が向かうまでそこに居れば、
そりゃ「ごめんなさい」くらい言ってもらえたよ、きっと。
ちゃんと締めをしてもらえばよかったのよ。
そう思えてきてました。
それがまた変化しました。
昨日、借りてきた本を読んでいてハッとしたのです。
そこには優しさがないし、真の強さもありません。
どんな時でも相手に逃げ道を用意する、それが日本人の資質です。
そうか、あの時、財布が出て来たことを確認して、
何も言わずに立ち去ったのはそういうことだったかと。
この時の海外滞在でわたしが強く認識するようになったのは、
どこにいても先ず日本人であるというアイデンティティでした。
あの出来事の本質は謝罪でも感謝でもなく、
日本人としてのお役目だったと。
それを果たすためのシチュエーションだったと思えてきました。
いきなりずっと年上の女性に荷物をチェックさせろと言われて、
逆に向こうの荷物をチェックさせたのですから。
わたしの荷物には触らせもしませんでした。
わたしってば落ち着いてましたね〜
どんどん焦点は移動してますよ〜

