72. 水の安全 | 憂さ憂さうさぎ

憂さ憂さうさぎ

世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

東京では、浄水場の水から乳児が摂取するのに適さない値の放射能

が検出されたらしい。

そのニュースが流れたとたん、東京では水の買い占めが始まったそうだ。

テレビを見ていると画面の中では、乳児とは現在無縁そうな年配の女性

が、水のペットボトルに群がっている。

『自分で飲むのか?孫にでも提供するのか?』

その一方で、幼い子供を抱えた母親が、水の心配をしていた。

一般的に、放射線の感受性は成人よりも幼児・乳児の方が高いといわれ

ているそうだ。

だから、成人は放射能にさらされてもかまわないという事ではないが。

しかし、安全な水に群がる年配の御婦人方を見ていると、なんだか悲しく

なってしまう。

これからこの日本を支え創っていくであろう、幼い子供達よりも、年老いた

わが身の方が大切なのか。

水道水でも、大人が飲むぶんには、問題ないと言われているならば、

安全な水は幼い子に与えられるべきではないのか。

きっと風評被害なるものも、このように過剰な反応をする人達が中心

になって拡大していくのではないかと、感じるのであった。