60. なんとなく理不尽 | 憂さ憂さうさぎ

憂さ憂さうさぎ

世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

3月18日、今日は昨日とは違い天気は良さそうだ。

友人は妹さんから、近いうちに車で買い出しにつれて行ってほしいと、

頼まれていたのだそうだ。自分も同行する。

二日前に行ったイオンスーパーセンターへ行くのだ。

妹さんを迎えに行く途中、数件だが店の前に客が並んでいる飲食店が

あった。見ると、メニューと時間限定で開店しているらしい。

あの大震災から、まだ1週間しかたっていないというのに、何だか急に

人間という動物がやけに逞しい生き物に思えてきた。

友人の実家に到着。妹さんが後ろの座席に乗り込む。

さあ、買い出しへ出発だ。

店までの道すがら、妹さんが一言いう。

「そっちは二人で二人分の数買えるからいいけど、こっちは一人で二人分

だからさ。」 少々不満そうな声。

確かに、一人で二人分+犬猫用品では大変だろう。

出来るだけ、こちらが買える品数を妹さんへ譲るようにするからと、友人は

冷静な声で言った。

だだっ広い駐車場へ到着。

友人の話では妹さんは少々体調を崩しているそうで、長時間寒い中に並ば

せるのは心配との事だった。

行列の最後尾付近に立っていた店員に友人がかけあう。

自分達はちゃんと並ぶから、入店までの間体調の悪い妹を車の中で待たせ

てはもらえないかと。

帰ってきた答えは、「風邪をひいていようと、体調が悪かろうと、そういった

ことは出来ません。」 だそうだ。

・・・なんかひどくないか?

確かに、そういう嘘をついて楽をしようとする人間もいるかもしれないが。

そんな不埒な輩のせいで、本当に体調の良くない人間がこの寒空の下

何時間も並ばなければいけなくなるのだ。

列に並んだのは 12:15 。さて今日は何時間並ぶ事やら。