58. テレビというやつは | 憂さ憂さうさぎ

憂さ憂さうさぎ

世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

テレビが見られるようになってから、時々無性にイラッとくることがある。

コメンテータや、有識者と呼ばれる人種の発言。

『こっちの状況なんて全くわかっちゃいない。』

“ 余震で危ないから、蝋燭の使用は避けるように ”

“ 放射能対策として、外出後シャワーを浴びる ”

前にも言ったが、水道から水が出ないのにどうやってシャワーするんだ?

蝋燭の代わりに懐中電灯を使えとか言ってるが、乾電池何処にも売って

ないんですけど?

うちはガスも水道も復旧していない。

電気は復旧しているが、それさえも努力して節電に励んでいる。

寒いからファンヒーターをつけたい。でも灯油がない。

セラミックファンヒーターは電気。しかし、これが結構電気を使う。

だから、たまにしかつけないようにしている。

着膨れしながらブランケットにくるまり、それでも寒いがそこはがまん。

そんな状態で一日を過ごすのだ。

“がんばって” だの “がんばりましょう” だの呑気な事はがんばって

いない人に言ってくれ。

これ以上どうがんばって過ごせと言うんだ。

物資だって、満足に手に入らないのに。

被害を受けていない人達は、カメラの前で好き放題言う。

揚句、現政権の揚げ足取りまで始める始末だ。

今、政権争いしている場合か?

今、民主党や総理大臣を誹謗中傷している場合か?

そんな事が、どのような解決策に結び付くというのだろうか。

年寄りどもの権力争い政権争いなんて、もううんざりだ。

画面に映し出される避難所の被災者を見る度に、

『こんなに大変な人達がいるのだから、自分はもっともっと我慢しなけれ

ばいけない』と思い、冷たい手足をこすりながら、気持ちはどんどん落ち

込んでいくのに。

こんな時だからこそ、明るい日本の将来の姿を想像させる光景を、映し

出してはくれないだろうか。