【はじめに】
はい、ご無沙汰ですね。
とてもご無沙汰ですね。
実はこの数カ月は書いては消し、書いては消しで中々書ききれなかったんです。

理由はなんか…なんかなあ…って感じですかねw(意味不明)

そんな事もあるので今回は気分転換にいつもとは違う感じのネタにします。
もしアレ系(何系だ)で期待されてた方がいらっしゃったらホントすんません。


そんで今回は妄想とか入る余地はほとんど無いはずなんですけど、一応お約束なのでね。

本ブログは以下三要素で出来ています。
推測•憶測•妄想
これ大事。

つーことで行ってみよ〜。


✄------------ キリトリセン -----------✄


さて、JAZZって皆様聴かれますか?
アタシは20歳前から洋楽にハマり始めてその流れでJAZZには触れてるんですよね。
でも、JAZZってその実ジャンルとしてはむちゃくちゃ広くて奥深くて。
一括りにJAZZって言っても時代で全く違うジャンルみたいになるし、なんだったら楽器別でプレイヤー居るし…等などで興味本位で手を出すには恐ろしい底なし沼のようなものに感じていました。

で、漠然と「40歳過ぎたら聴き始めてみっか」と何となく思っちゃいましてね。

そんで実際にそうなると当時思い浮かべた不惑とは全く違う姿に成り果てたものの、偶然にもそれぐらいの年齢から実際に聴き始めるようになったんです。ちまちまつまみ食いはしてましたけどね。
(あ〜コレ、長くなるヤツだ…)


さて、JAZZに触れるキッカケになったのは福岡在住のプロドラマーでありアレンジャーでありデコノフの日高潤也さんとの出会いです。
ある時、有安杏果さんが番組企画でドラムにチャレンジした時にその姿を見て(これキッカケでずっとステルスノフだった彼がモノノフをカミングアウトしたという余計な情報)彼女のドラムを評価していました。

あ、プロドラマーが彼女を評価してくれてるぞ〜と彼のツイートに飛び付き、フォローし、そして夜な夜なももクロ談義を重ねるに至りました。

そこから色々あって(流石に長くなるので割愛)、今は大切な友人の1人になったワケです。

そして彼が率いるビッグバンド(これまたJAZZの1ジャンルなんですよね)が

Advanced Music Gallery 

略してAMGです。
プロアマ混合のビッグバンドで、福岡を中心に活動中。

ビッグバンドをジャンルで捉えるとややこしや〜ってなりがちですが、このジャンルが誇る数々の名曲って実はあちこちで耳にしています。

曲自体は一緒でもアレンジによって大きく印象は変わるのですが…
例えば大好きな「In the mood」とか「A列車で行こう」とか「茶色の小瓶」とか…
本当にキリが無いぐらいです。

彼らが活動する福岡は中洲で毎年9月に『中洲ジャズ』というJAZZフェスが開催されています。昨年節目の10周年(お〜偶然にも何処かと一緒だ)を迎え今年で11年目になります。

この『中洲ジャズ』は文字通り中洲を舞台にしたイベントで、中洲の街のあちこちでJAZZライブが繰り広げられます。公園や路上、Barなど2日間に渡り70組以上の出演があって、なお且つ『無料ライブ』(一部店舗ではワンドリンク要りますが)という太っ腹なイベントです。

あ、ふとっぱらと言えば中洲にそういう名前の居酒屋がありまして名物『ラーソーメン』が病み付きになりますので中洲ジャズの後の感想戦にどうぞw(謎脱線)


で、今年も中洲ジャズに行って来たよってのが今回の本題になりますw
(なんかアバンタイトルっぽいね)

例年中洲ジャズは金•土の開催だったのですが、一部スポンサーが変わった事や資金調達のクラウドファンディングの成功によって今年は土•日開催になったようです。

ま、これが今回の遠征に大影響を及ぼすとは思わなかったんですがw

…はい、金•土•日で休み取りました。

例年AMGの出演は2日目の一番大きなステージの大トリなんです。なので日曜の夜が出番………はい、そういう事ですね。
彼らの出番が始まったら大阪に帰るという、本末転倒な遠征になってしまいましたw

ね〜まさかメインイベントを観る為の遠征でメインイベント始まったら帰るとか自分何しに来はったん?ってヤツですよね〜。

で、日高さんに「やらかした〜ゴメンネ」と報告したんですが………

したんですが…
したんですが……
したんですが………

驚きの答えが帰って来たんです!!

答えはCMのあと!!


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AMGのインスタ垢
AMGのTwitter垢



閑話休題―
何と「全部観れないならリハ観においで」とまさかの提案が。
中洲ジャズのAMGの出演は毎年
『TOKU meets AMG』
となっていまして、このTOKUさんとのコラボが名物でもあります。多くの方がTOKUさんの歌を楽しみにされているようです。
彼については上のリンクをどうぞ)


良いんですか?
部外者のアタシがリハにお邪魔しちゃって良いんですか?って話なんですがバンドメンバーからも快くOKを頂けたそうです。
(皆さんホントに良い方ばっかりで恐縮です)
TOKUさんには一緒に空港に迎えに行ってその場でOKを頂くという豪快な手段でしたがwww


リハは当然ですが真剣そのもので、曲の繋ぎ方とか各楽器隊の音の出し方とかを時間いっぱいまで詰めるという状況でした。これが本番でキレイに決まるんですよね。凄い。

このバンドの素敵な所は本当に楽しそうに演奏される所なんですよね。
めちゃくちゃ楽しそうなので観てるこっちも楽しくて仕方ありません。なんせバンマス自ら『ももクロizm』を引っ提げてますし。

リハ中にふとベースの松下さんが「あ〜楽しいなあ〜」と独り言を。
うん、めっちゃ分かります。こっちにビンビン伝わってます。


こんな人達のバンドなんで、中洲ジャズの出番も年々人が増えてきています。
体感ですが、初参戦の2016は結構余裕で前の方へ行けました。
2018は入場規制(会場の清流公園は確か2000人は入れたはず)がかかり、すませーんすませーんと何とか半分より前の方へ進めたぐらいです。今年はかなり早めに来て前の方へ行けましたが、後からしっかり入場規制が。

土曜も夜に中洲へ行って『福岡城』(ハードバップというジャンルのバンド)さんとAMGのメンバーとして出演もされる鬼塚康輔(SAX)さんのライブを堪能。
ハードバップってコレ実は好物のジャンルじゃね?と気付けました。ちょっとここは掘って行きたいです。鬼塚さんはAMGの時とは違う曲ばかりなんですが、どれもカッコいいんですよね。フュージョンに近い感じかな。
トランペットの藤崎さん(彼もAMGのメンバーでもあります)とのノーガードの殴り合いのような掛け合いが超たまらんかったです。矢吹丈vsホセ•メンドーサ戦みたいな感じです。
ま、つまりこっちも好物って事ですなw

日曜も今年1月にAMGと共演されたコットンシスターズのライブを堪能しました。
特にメンバーのみどりさんの歌声がSPレコードのような艶があって素敵なんですが、メンバー3人のコーラスワークがとにかく綺麗です。

日曜日に行った時ににはパレードもあって消防音楽隊がEW&Fの「In the stone」を演奏しててテンション爆上げになったり。

全部違うジャンルなんですけど、とにかく楽しい。まさに『音(を)楽(しむ)』です。
色んな音楽に触れられるのが幸せです。
街全体でJAZZを演奏してるかのように。


そしてAMGの出番です。
今回は故あってセトリも分かってるんで「お! この曲か!!」的な感動は無い代わりに、リハで聴いた曲の完成型を聴けるのが楽しみでした。

毎回出番の時にセッティングして音出しのリハでしれっと0曲目を演奏してくれるのが好きですw
今回はトランペットのあっちゃんこと、古賀敦子さんのソロから「Cerezo Rosa」でした。
超色っぽい音色のアレですw

→参考までに

身体ちっちゃいのにパワフルな演奏なんですよね。ホント凄いなあ〜っていつも思っています。


結局アンコール含めて9曲(M0含め)だったのですが、帰りの新幹線の都合で3曲を残して帰路に着くワケですが、どうしても本番で聴きたかった2曲がありました。

M3「Time Is Blue」
M4「Moonshine」

です。この2曲はTOKUさんのオリジナル曲で今年2月に発売されたアルバム「ORIGINAL SONGBOOK」に収録されていますが、どちらもデュエット曲なんです。(「Time Is Blue」は以前フォーク村にも出られたシシド•カフカさんとのデュエットですよ〜という謎のももクロ情報)
でもTOKUさん1人では歌えませんよね。

そこでAMG所属のヴォーカリストであるAsukaさんが登場します。

彼女、プロの方に言わせるとまだまだだそうなんですが、めちゃくちゃ凄いポテンシャルを秘めているとしか思えない歌声を聴かせてくれるんです。英語の発音や曲の世界感の表現力とか本当に素晴らしいくて。

映像でお見せ出来ないのが残念でならないんですが、昨年の中洲ジャズの出演時に10周年という事で他の会場の出番を終えられた名だたるミュージシャンがAMGのステージに集結したんです。
そこで昨年亡くなったAretha Franklinへのトリビュートとして名曲「Think」を総勢40名ほどで演奏したんですね。ヴォーカリストの方も6名ぐらいいらっしゃって。

その中にAsukaさんも居たワケですよ。

みんなでマイクを渡しながら歌っていくんですが、彼女の番になった時に空気が変わりました。圧倒的、ビグザムばりの圧倒的な歌唱を見せつけられたんですよ。きっとステージ上の誰よりも無名であろう彼女がその瞬間だけはこの空間を完全に支配していました。

そんなAsukaさんとTOKUさんのデュエットが今年も聴けるとあってはこれ聴かずに大阪帰れるかって話ですね。

「Time Is Blue」ではリハの時に歌詞が恥ずかしいとクネクネしてたんですけど、本番ではそんな事億尾にも出さずTOKUさんと見つめ合って曲の世界感をしっかり構築していました。

さらに「Moonshine」は圧巻でした。
2人でロングトーンをぶち上げるパートではTOKUさんに負けずと(以前びっくりしたんですがTOKUさんのロングトーンはマジでヤバい。管楽器やってる方だからかもですが、普通のロングトーンは長くなるにつれて小さくなっていきます。でも彼はお、そろそろ声途切れるかなってタイミングで声がさらに大きくなって続くんですよ。これを「二の脚」と言わずして何と表現するか)合わせて歌うんですよ。
そして後半のスキャット。
これ実はリハでは後ろでトランペットなどの音がこんもり乗ってたんですが、TOKUさんの提案で最低限に抑えてスキャットの掛け合いを目立たせるように変更されたものです。

そんな演出に応えるように素晴らしい掛け合いを聴かせてくれました。
矢吹丈vsホセ•メンドーサ戦のクロスカウンターの応酬、トリプルクロスを見ているようでした。
この曲に関しては日高さんのビッグバンドアレンジもめちゃくちゃカッコよかったんですよね。毎年中洲ジャズで聴きたいコラボでした。
余談ですが2017年はセトリに「行くぜ! 怪盗少女」とSteely Danの傑作「Aja」を日高アレンジで聴かせ、アタシの涙を誘った事を記しておきます。


そんなこんなでM5「She」を聴き終わって泣く泣くタクシーを捕まえに会場を後にしたんですが、大きな忘れ物をここに置いて行ってるので来年にちゃんと取りに行かなきゃと思った次第です。
なので『中洲ジャズ2020』に早くも参戦決定!!となりましたとさ。めでたしめでたし。




【終わりに】
Asukaさんは何とかして“世界に見つかって欲しいなあ〜”と思う次第です。
なんせ映像が無いので色んな方に聴いて貰えるのは彼らのライブだけなんですよね。

…日高さん、1曲だけでも何とかなんないですかねw

ちなみに彼女自身はCeline Dionのライブに行った際に歌に感動して泣いている所を見事に映像に捉えられており、ある意味世界に見つかってるんですけどねw

気になった方は是非ともAMGのライブへお越し下さいね!!(お前誰だよ)










………ここからはさーっと流して下さい。
ただの盲言です。

ZeppツアーでJAZZよりのアプローチを魅せてくれた彼女もこういうイベントに参加して欲しいなあって。JAZZが大好きでJAZZを楽しむ人達がたくさん居る所で歌って欲しいし、色んな音楽に触れて欲しい。宗像まで来られるなら中洲まではあともう少しですよ。
どうですか? 中洲ジャズ、本当に楽しいフェスですよ。
「愛されたくて」「遠吠え」引っ提げて来てみませんか?
貴女を知らない人達の前で思う存分歌ってみませんか?

JAZZアレンジならいい人知ってますよ。


…なんてね。