広島大学の教職員育成プログラム開発事業 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

行動理論に基づき、
子ども達への関わり方をお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

昨日は、ずーっと、
広島大学教育学部内の講義室にいました。
一日中、座っていたせいか?
今日は妙に体が疲れている
ずっと同じ姿勢でいると
身体は悲鳴をあげるのかな?
今日は走ってこよっと

さて、昨日は広島大学大学院教育学研究科の
若松昭彦教授が主催した
「発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業」がありました。

若松教授は日本インクルーシブ教育研究所の
アドバイザーをしてくださっています。

昨日の研修会では
約220名の小中学校の先生方が集まっていらっしゃいましたよ。
うれしいな~!

小学校の先生達で作られた実行委員会等もあり
かなり大がかりな研修会でした。

若松先生、企画・運営、大変だったと思います。
昨日も一日中、廊下や講義室を走っていらっしゃる姿を見ました
こんなすばらしい研修会を開いてくださって
感謝してもしきれない私です。

午前中に、「所属感を高める学級づくり」や
「折り合いをうまくつけられる学級づくり」等
6つの分科会があり、
広島市や廿日市市、福山市、呉市、庄原市の
通常学級の先生達が、
司会、提案、助言をしてくださいました。

私も参加させてもらったのですが、、、
若手の先生達が「私が苦しいんじゃなくて、
本当は発達障害のある子ども達が一番苦しかったのだと思う」と
おっしゃっている姿を見て
胸があつくなったり、、、

「通常学級に特別支援教育の視点を入れることで
どの子もすごく成長したと思っていたけれど、
一番成長していたのは教師の私だった」などなど、、、

数々のあたたかい言葉を聞くことができて
私はぐっときてしまいました。

インクルーシブ教育の必要性に気づき始めている
若手の先生達が、ここ広島でも確実に増えてきています。
うれしい

午後からは、
日本インクルーシブ教育研究所のアドバイザーで
特別支援教育士スーパーバイザーの穐山和也先生が
コーディネーターをつとめるシンポジウム
「特別支援教育と特別活動をむすぶもの」がありました。

こちらも3人の広島の小学校の先生達が発表されたのですが、
特別支援教育と特別活動の視点が随所に見られ、
子ども達の「良いところ見つけ」をすることで
学級づくりがうまくいくことを体験しておられました。

その後、國學院大學人間開発学部の
杉田洋教授の講演会がありました。

杉田教授は埼玉県浦和市立小学校教諭を18年、
浦和市教育委員会、さいたま市教育委員会を経て、
文部科学省初等中等教育局教科調査官職、
文部科学省初等中等教育局視学官を11年間つとめられた先生です。

杉田先生の講演は教師という職のすばらしさが
心の奥底まで伝わってくるものでした。

多くの先生方が杉田先生のお話を
涙を流しながら聞いていらっしゃいました。
私もぐしゅぐしゅになりました

杉田先生の数々の言葉の中で
私にとって最も印象的だったのは、、、

「教師は自分の子よりも、人の子を大切にして教育している。
この国はそれで成り立っているんですよ」という言葉。

私の父も教員でした。
確かに、父はよその子はとても大事にしていました。

私と弟は父から大事にしてもらった記憶がありません。

そんな父が大嫌いだった私だったけれど、、、
杉田先生のお話を聞いて、
幼少の頃、私が感じていた父への複雑な思いが
すっかり打ち消されていました。

そう、杉田先生の言葉によって、
私は父を「この国を支える人を育てたすばらしい人」と
捉えることができたのです。

この歳になって初めて父を誇らしく思った瞬間でした。

そして、杉田先生は何度も
「特別支援教育を勉強せずに、教育はできない!」
とおっしゃっていたのが印象的でした。

涙あり、笑いありのすばらしい3時間の講演でした。

杉田先生がすすめていらっしゃる「特別活動」は
特別支援教育とつながっています。

いじめの未然防止につながり、
学力向上にもつながり、
自己有用感を育む「特別活動」についても
これから私は勉強していこうと思っている次第です。

この度もたくさんの小学校の先生達との出会いがありました。
どの先生達も子ども達のことを思い、
子ども達の幸せを願うあたたかい人達でした。

出会いに感謝!とは、このことです。

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