1年後
しのぶ高校3年生。
こける高校1年生。
テン小学3年生。
今の状態なら、こけるの卒業式は2人で行けるだろう。
2年後
しのぶ(順調なら)大学1年生
こける高校2年生
テン小学4年生
ステージ4の患者の平均余命は2年半らしい。
しのぶの卒業式、テンの二分の一成人式は…どうなるのだろう。
宣告が3月だから…あくまでも平均から行けば、なんとかなるのだろうか。
3年後
しのぶ大学2年生(20歳)
こける高校3年生
テン小学5年生
あたるは、見つかった段階でステージ4の中でも相当進行していたと思われる。
医学的知識はまるでないが、医師の話し方、その後の目まぐるしい治療スピードを見ると、あながち見当外れではないと思う。
それを考えると、ここのあたりから、先行きは不透明になってくる。
こけるの高校の卒業式、しのぶの成人式はどうなるだろう。
4年後
しのぶ大学3年生
こける(おそらく)社会人1年生
テン小学6年生
あたるの罹患したがんの5年生存率は、ステージ4で20%未満。
うまくいって、6分の1を引き当てたとしたら、テンの卒業式にはふたりで出られるのかもしれない。
5年後
しのぶ大学4年生
こける社会人2年生
テン中学1年生
順調にいけば、しのぶは社会人になる。
順調にいかないときのことは…考えたくない。
5年後でも、テンはまだ中学1年生。
先はまだまだ長い。
もし、仮に一馬力になったとしたら。
しのぶはまだなんとかなるだろう。
こけるはおそらく進学はできないだろうから、そこもなんとかなるだろう。
問題はテン。望む教育を受けさせることはできるのだろうか。
定年ギリギリまで頑張って働いたらなんとかなるだろうか。それには、わたしは絶対に病気できない。
今夜はちょっと冷静に考えられそうだったので、少し書いてみた。
普段なら泣いてしまうだろう。
人間、ゴールが見えていれば頑張れる。
でも、今はまるで先がわからない。
いつまで、どうやって頑張ればいいのだろう。