わたくし(50)、念願の壺ハラミを、遂に食す時が来ました!
もう、レアしかないでしょ⁉︎
勿論、これ食ったら、他の肉は自粛です(笑)。贅沢は敵だ!
現在、新型コロナウイルスの弱毒性が確認され、ちまたの大会も、ぼちぼち再開催されるところもあれば、安全性重視で未だ自粛する大会もあり。
我ら凌門塾も、そこは必要以上に慎重な判断をし、今も尚、対外的な交流は控えておる最中です。
そんな中。
凌門塾名取中央が所属する、名取市柔道協会が3年ぶりに『名取市民スポーツ祭柔道大会』の開催を決定。
誤解を恐れずに言えば…。
名取市柔道協会の管轄下であれば、感染防止対策は、我々と同じ感覚。
過剰なくらい、徹底させております。
故に、凌門塾の復帰試合は、この大会と定めておりました。
残念なことに、市内のもうひとつの団体が出場しなかったので、結果的に、凌門塾名取中央と凌門塾仙台東の内輪の戦いとなりましたが、ならばと、例年通りのトーナメント戦ではなく、紅白戦を提案させていただきました。
名取中央と仙台東の混合チームを3つ作り、総当たり戦を行う。
合間に、初心者キッズのエキシビジョンマッチを入れる。
そんな構成で、プロデュースした次第です。
さて凌門塾、3年ぶりの出陣。
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様子は、HP内のウェブログに掲載した通りですので、ここでは割愛させていただきます。
とにかく、好勝負の連続でした。
写真を掲載しておきました。
是非、覗いてみてください。
今回、ここで紹介するのは、そんな中で、3年越しに果たした、ライバル同士によるリベンジ物語。
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3年前といえば、まだまだ駆け出しだった仙台東。
試合の無い柔道塾の仙台東ですから、有志参加で出場した3年前の名取市民スポーツ祭は、経験不足もたたり、Tが唯一入賞したものの、殆どが敗戦。
凌門塾名取中央と、直心館洞口道場の前に、なすすべなく敗れ去りました。
その時から、仙台東のKツは、優勝した名取中央の小柄なSキに、ライバル心を抱いていたようです。
彼の言動からも、それはヒシヒシと伝わって来ました。
いつしか、Kツの目標になっていたのかもしれません。
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そんなKツ。
仙台東のリニューアル(原町からの撤退)を経て、メキメキと力をつけ、東ランキング1位をずっと守り続ける成長ぶりを見せておりました。
しかし、実力的にSキに並んだか?といえば、そこまでの緻密さは満たされていたわけではなく、気持ちで闘っていたように思えます。
勿論、それで構わないのですが、実戦経験の差を考慮すると、不安材料だったのは間違いありません。
それでも。
持ち前の明るさと、素材の豊かさで、稽古に励み、この日を迎えました。
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小学2年生で対戦して以来、3年ぶりの再戦。
終始、Kツは追い込まれながらも、Sキが下がった一瞬の隙を突いて放った大外刈りがドンピシャで決まり「技あり」となり
仙台東ランキングトップの意地を見せました。
さて。
特記事項は、ここからです。
惜敗したSキ。
その後の練習会で、Kツを離さない。
寝技も立技も、交代もせず、ずっと組み合ってバチバチやり合っている。
Kツが覚醒したと喜んでいたら、何とSキは更に覚醒(笑)。
「やられた借りを今日中に返す!」
なんてカッコいいこと言って、苺大福みたいな真っ赤な顔で、最後までやり切ってました。
まったく、普段の稽古から、それやれば…(笑)。
まぁ、人それぞれ、タイミングも色々、目覚める時ってあります。
それは僕ら指導者が決めることじゃない。
本人にしか分からない。
大事な試合とか、大舞台とか、そんなのは、あくまでもこちら側の立てた青写真であって、本人にとって、それが当てはまるかどうかは関係のない話。
Sキがこれをキッカケにしたのなら、最高の成果ですし、それが相乗効果となって、今後もKツとお互いにやり合ってくれたなら、こんなにも微笑ましく、これ以上に素晴らしいことって無い。
作ろうと思って作れるものではありませんからね。
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こんな幼い内から、“ライバル”って相手を見つけるなんて、カッコいいし、羨ましいし、心底、応援したくなっちゃいます(笑)。
そう。
僕らの仕事は、引き上げじゃない。底上げ、そして応援、それに尽きます。
それを見守れる贅沢、噛み締めてます。