最近、僕(50)は家族から、キダタローと呼ばれます。

そう、あの有名な“なにわのモーツァルト”キダタローです。

仕方ない。僕の、湧き出る音楽センスを感じ取り、“荒井のモーツァルト”として、そう讃えているのでしょう。

我が家族ながら、ナイスなネーミングです。


・・・決してヘアスタイルではないことを祈ります(笑)。








旅に出たいです。

恥ずかしい話、ヒマがある時は金がなく、まぁまぁ稀に金が手に入った時にはヒマがなく…。

家庭を持ってからは、2・3回ほどしか行った記憶がありません。行き先、即、答えられますし(笑)。


勿論、娘たちに不憫な思いをさせたくはないのが親心ですから、それなりにいろいろな所には連れて行きました。

時間が無いということは、柔道塾の試合や強化練習会があって休日が潰れる…、ということですから、ならばと、訪れた先々で、歴史的遺跡とか、名所とか必ず立ち寄り、特産品や名産品を買ったり食したりしてきました。




当然。

それが最高の旅とは思いませんでしたが、その時の状況で、最低限度のできることを、惜しみなくしてきたつもりです。

その度、それなりに楽しい時間を作ったとも思ってます。


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しかし。

当の娘たちからすれば、実際は、そんなことはどうでも良いことで、史跡なんて観たい年齢でもなければ、名産品よりも映えるスイーツが食いたいわけで…。

だから、彼女たちの脳裏には、“遠征がらみの”旅行なんて、「行かないよりは良い」程度の思い出しか残らなかった。
柔道を絡みたくない!というのが本音でしょう。


それを痛感した、というより知らされたのは、本当に最近の話。

僕の中には鮮明に残っている旅(遠征)も、彼女たちの中には存在すらしていなかった…、なんてことが、たくさんあったんです。


出かけられないのなら、と、あれこれ試行錯誤したことなんて、それは親の都合であって、子供たちからすれば、そんなことは知る由もない。

典型的な“してやった自己満足”に陥っていたといって過言ではありません。


軽い自己嫌悪(苦笑)。

ある種、親の感情の暴走…。

本当に恥ずかしいものです…。


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それと同時に。

夫婦としても、大した旅行に行ってません。


団体を主催する立場上、「家族で出掛けるので稽古休みます!」なんて言えるはずもなく(笑)。

罪悪感も芽生えます。


とはいえ。

奇跡的なタイミングが合えば、行く時は行きました。


前職場からの指令で、入籍と結婚式を別々にせざるを得なかったので、結婚式や披露宴がかなり遅れて、その時にはもう、長女がいたので、新婚旅行だって満足に行けなかった。

厳密にいえば行ったことは行ったのですが、白石、山形の温泉に飛び込み宿泊交渉で周る、という、金も時間も無い中の強行スケジュール(笑)。

全部、近場…。


まぁ、楽しかったのですが、これこそ自己満足かも。


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冒頭に戻って。

旅に出たいです。


家族揃って…というのは、そういうものだという僕の慢心でしょうか?

誰も望んでないかも。
どうなんでしょうね?

 


まぁ、基本的に独りが好きですから、学生時代も、2週間くらいかけて、独り旅して関西まで行きましたし、宿がなければ平気で野宿もしたし、金が無くなればパチンコで一発逆転もしたし(笑)、鈍行でどこまでも行くのが理想。

ブラタモリ、大好きだから、ふらっと気になった所に、気ままに寄ってみたい。

そして、あれこれ調べてる内に、いろんなことを知って、また次の行き先を決める、みたいな(笑)。


先日、『フラガール』観ながら涙が流れてね。

何度も観たのに、やはり、何度観てでも、頭に叩き込んで、それでその土地色と、刻まれた年輪を満喫したい。


だから、沖縄だって、ハワイだって、アホ面さげて水着片手に行く気になれない。
・・・行ける行けないは別として。

間抜けた顔して、海で遊ぶ気になれない。
金がある無いは別として。


こんな、固いことばかり言ってっから、誰も一緒に行動してくれないし、いつも周りに人がいなくなるんだね…(笑)。


僕も、もっと歳をとれば、物見遊山的な楽しみ方、できるんでしょうか?