最近、畑の間引き物だけで、我が家の食卓は満たされております。これ、僕(50)が就任した後に目を付けるまで、全部、数百本、地面に捨てられてた物。

まぁ、若い子は、比較的、生活が豊かですから(笑)。

清貧おじさんチとは、エンゲル係数も桁違いに低いでしょうし、何より、間引きするのはいいけど、その、後処理(無農薬だけに大量の虫落とし・土洗いなど)が尋常でない重労働…。

でもね。こうして奥さんが体に良い物を作ってくれて、それを食し続けると、とても幸せな気分になり、貧乏も良いもんだなぁ(笑)、と実感するわけです。だって、ブッパかブッパかと腸活も激しくなりますから。








単刀直入に申します。


これからの世の中、柔道を、もっと盛況させる為にも、正当報酬化にご賛同願います。


払う側だけではなく、受け取る側にも(笑)。



僕ら世代は仕方がない。


みんな、ボランティアで成り立っていた世代ですから、未だに500円とか、無料ってところだってありますから。


先人たちの無償献身によって、僕は育てられました。


だから、少しでも低額で恩返し。



しかし、これからの柔道界を担う若い子たちにとって、現状が改善されない限り、恐らく後を引き継ぎ辛いものになるのは間違いないと思います。


「対価」によるものの考え方が当たり前の世の中です。


正当報酬が約束されない限り、生活を削ってまで、それを果たそうとはならない。

ましてや、独り身ならまだしも、家族を持ってまで、それを継続することなど、望めないし、要求もできない話です。


少なくとも、生活の足しになるくらいは、必要となる。もっと言えば、コーチングプロとして、それで生活できるようにならないと、盛況は夢物語であって、衰退すらあり得ると考えます。



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当然ですが。


これまでのように、指導する側が“単なる経験者”では、払う側が納得しないことが予想されます。


専門教養

トレーニング理論

救命救急


最低限度、このライセンスは保持しなければ駄目ですし、これに、プラスαは必須と考えなければならない。そう思います。



例えば。


専門教養のランクも上位を取るだとか

トレーニング理論だって年代別資格を取るとか

救命救急に関しては、特殊なジャンルだけに、近所の整骨院さんと提携するとか。


ここまでやって、尚、実績を上げてゆかなければ、とても正当報酬なんて望んではいけない。


むしろ、正当報酬を得るために、生涯、勉強しなければならないし、己の鍛錬だって怠ってはならない。


報酬を得るということは、そういうことだと思います。



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経験していたから教えられる。


この類の人間が、最も怪しい。


人様のお子さんを預かって、大事な幼少期の成長過程に携わらせていただくわけですから、見識の狭い、デタラメな接し方などして良いはずもなく…。


アメリカ方式でいえば、腹の出た人間、明らかに不健康そうな肥満体は、自己管理もできないとして、決して出世を許されないのと一緒で、自分が走らないのに門下生に「走れ!」なんて愚の骨頂。

打ち込み1,000本!とか強要して、自分は数十回で息が上がるようでは、誰が言うことを聞くか?

挑戦すらしないのに、「逃げるな!」ってったって、お前に言われたくない…と嘲笑われるし、「何事も我慢しろ!」と言いながら、試合中や稽古中にも関わらず定期的にタバコを吸いに行く。


そんな奴に預けようとする親御さんだって、これからの時代は確実に減るはずです。


仕事を頑張ってるから!なんてのは話にもなりません。それは、社会人として、親として、やって当たり前のことで、その上で更に挑戦って話。

みんな、そこを見ると思います。少なくとも、子供たちはそこを見るものです。



だから、先に挙げた最低限度の条件は当然で…。


専門教養だったら、全柔連ライセンス+α。

トレーニング理論だったら、インストラクターレベルのライセンス取得。

救命救急だったら、消防署で取得可能なライセンス+治療機関との連携。


これくらいは、整えるべき。



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別に、みんながみんな、そうしろとは申しておりません。


コーチングプロに近い地位を得たいならば、それくらいは努力しないと、正当な報酬なんて望めないし、支払う側も対価とは判断しない。



従って、コンセプトが全く異なる、格安で教える地域の機関を否定するものではない。


そこは誤解なきようお願いします(笑)。


それはそれで尊い存在ですし、むしろ、そういう所がどんどん質を上げて、ケツに火をつけるくらいの存在にならないと、向上はあり得ないですから。



こうして、業界は盛況して行くのが、極めて健全かと僕は思います。



余談ですが…。


他種目を見ると、4〜5,000円(/月)くらいが相場で、7〜8,000円(/月)というのも珍しくない。


要するに、安いから盛況するってのは幻想で、少々高くても、良い所には人は集まるんです。

値下げして増えたって話、ほとんど聞いたことありませんからね。


人が減った。値段を下げた。消滅した…。


この負の連鎖を避ける為にも、値段を上げてでも増えるような環境づくりが最も重要。

自身の見聞を広め、スキルアップに努めなければ、どんどん淘汰される時代になってゆくはずですから。



僕が柔道塾を開く時、師がご存命の頃に「無料でやりたい。僕が無料で育てていただいたから。」と相談した時、師に止められたのを思い出しました。

ボランティアで後進の育成をされていた師だけに、まさか反対されるとは思っていなかったのですが、「教える側と教わる側の線引きとして必要」「ケジメを促すため」と、有料にするよう勧められたんです。

結果として、間違っていなかったと僕は思います。ボランティアだからこそ感じ、拭えないジレンマに苛まれていた師だからこそ言えた金言でした。

そして。

半ば、ボランティア料金で運営する凌門塾だからこそ、尚更、それを痛感する日々…。


勿論、我が家の指導陣は、競技経験だけで接するようなことはしません。

家族揃って、スキルアップ、資格取得、専門性向上に努めておりますよ(笑)。


ホームページにて公表しております。



少子化、価値観の変貌、権利の濫用…。

そんな時代に、より確実に、より底辺を拡大し、レベルを上げる為に、我々指導者側の意識改革が求められる。


そう思います。