先週は、名取中央、仙台東、ことごとく稽古が緊急休講となりました。ただの大雨ではありませんからね。

氾濫寸前の成瀬川(東松島市)試験会場から撮影…。


災害アラート、鳴りっぱなしだった今週。その度に、「地震⁉︎」と胃が痛くなっていた、佐々木“トラウマ”洋人(50)です。

おおごとにならなかったんだから、結局、稽古できたんじゃねーの(怒)?・・・なんて言うことなかれ。結果的に何も起こらなくて良かったね。そう言えるようにするのも僕らの仕事(リスクマネジメント)ですから、はい。

優れた選手育成など二の次、三の次。基本は、お預かりしたお子さんを、怪我なく、事故に遭遇させず、無事、親御さんにお返しする、もしくは危険な状況を回避するよう努力するのが、第一なんです。どんな状況でも「稽古やればいい」って問題じゃない。








良いから集まるし、駄目なところは見限られる。


これを一般論の大前提として。


でも、それが全てとはいえないって話。



「やってきたことが正しかった」


順調に会員数を増やした上で、判断基準が、その在籍人数ならば、それは限りなく間違いに近い判断

勿論、ひとつの目安にはなり得るけれど。


良い集団であろうと、よろしくない集団であろうと、人は集まるし、話題にもなります。



要は、需要と供給のバランス問題です。


例えば。


技術習得至上の人は、実績優先の場所へ行くだろうし、道徳修学至上の考えが強ければ、技術を放棄してまで躾最優先の場所を選ぶ。


昨今、騒がれている実績重視非難も、それを求める人(主に保護者)が多数いれば、そこは成り立つ。


盛況が正しいか否か。それで括る問題ではない。


そういうことです。



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また、神通力も少なからず作用することもあります。


その道で、名の通った方が象徴的存在であれば、指導技術云々よりも、ブランド志向が高い人は、そこを選びます。

◯◯の門下生!とか、◯◯系列に所属!という肩書きを得て悦に入る。

良し悪し別として、そういう人は、一定数、確実におります。教育関係勤め故、断言できます。



まぁ、僕自身も、ウチの柔道塾も、その点は全く縁の無い話なので(笑)、周囲の思惑が異次元の世界のように余計に目立って映ります。


まぁ、大きな意味で、学閥と同じ考えなのでしょう。



しかし、以前、僕が習っていた格闘技の先生に、羨望の念と共に、ウチ自身も、それを指摘されたことがありました。


僕自身、大した実績もなく、何処かのグループに属しているわけでも交流があるわけでもないので、そんな気は更々無かったのですが、その先生曰く


「柔道自体がブランド」らしく、学校体育にも組み込まれる「圧倒的な知名度と認知度」なのだそうで、やはり、マイナーな新興競技の皆様からすれば、かなり羨ましいのだそうです。


この業界にいると、悪い所ばかり目に付くが故に、意外な視点からのアプローチに、妙に納得させられたものです。



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そもそも、冒頭に挙げた判断が正解ならば…。


詐欺まがいの宗教は成り立たないはず。


それが、僕が言い切る根拠です。

ウチは、その関係の揉め事に、少なからず巻き込まれ、大変な思いをした経験があるから。


勿論、ウチは無宗教、というよりは、何か特定の考えや存在に帰依することはないので、余計に巻き込まれたわけですが…。

とにかく、皆、同じ目をした連中に、不気味に数で圧倒されました。


こんなにも、信じている人間がいるんだ…。そう驚かされたものです。



同時に。


これまで辿って来た職業に於いても、全く同様のことがいえて、数が通信簿に間違いないのならば、僕の人生は、10年前に違った方向へと進んだことでしょう。



ブランド力を売りとした、金銭的にも恵まれた成長真っ只中の巨大な職場を見限り、真逆の環境へと移りましたからね。



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話は逸れましたが(笑)。


とにかく、現在の状況、例えば沢山の会員がいるとか、どんどん大きくなって行くとか…。


それは、指導の本質とは直接の関係は無い


多い所が、必ずしも成功という図式は成り立たない。



これだけは言い切ります。



あくまでも私見ですが。


僕なりの正しい判断基準は、現在に非ず


その後にありです。



いかに、そこを見越して作って行くか。


もう、あれこれ細かいことを抜きにして、それに尽きます。


金銭欲、名誉欲、征服欲など、安易に船頭を増やして、行き先を見失うくらいなら、予め、そこに気付いて、真っ直ぐ進んだ方が間違いは少なくなる。



当然、それすら正解ではないのかもしれませんが、現時点で行き着いた結論。


その後を見た時…。

やはり、正しいか、そうでないかを判断されるのでしょう。


そこを見据えた上で、尚且つ、人数も多いところは、より良い環境

色々と見てきた経験上、そう言えます。



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そういった意味では、僕のやってきたことは、大いに評価は分かれるところ。


立派な卒門生もたくさん(希望的観測・笑)おります。


逆に、寄り付きもしない人間だって、少なくありません。敵視すらされることも頻繁に。


むしろ、後者の方が多いのが現状という噂(笑)。

かといって、僕自身、後者を否定する気も、更々ない。同時に、理解もする気もない。



だから、要するにまだまだ未熟なわけです。僕は。


だから、様々な職種(柔道界外)の人々の話を聞いたり、その場に顔を出したり…。


だから、資格取得に余念がなかったり…。



ちなみに、この三連休も、新たな指導資格取得の試験が二日間に渡ってありました。

元気な若者男女の中にまぎれる、白髪頭の初老(笑)。


試験会場の日本ウェルネス高等学校


そう考えただけで、正直言って億劫になりますが、やはり少しでも良い集団を作りたいから、もはや避けては通れない道。

筆記と実技。脳と筋肉フル稼働(笑)。


これも関門(笑)。



実績抜群でも、膨大な人数が在籍していようとも、廃れ、トラブルを起こし、消滅したケース、これまでたくさん見てきたから…。



バタフライエフェクト


“蝶の羽ばたきが、嵐を巻き起こす”

つまり

“時に何気ない小さな行いが、世界をも動かす大きなムーブメントを起こす”


そう考えると…。

僕ら青少年育成者が重点を置くべきは、手元の大きな成果より、巣立った後のポテンシャル拡大だと、僕は信じてます。

師より授かりし、これが正に本質


その通りになんて、まだまだ程遠いですが、追求し続けるから修行…。


だから、蝶の羽ばたきから起こる極僅かな微風に、期待をし、胸躍らせる。そう在りたいと、自身、常々、自戒しております。



改めて、38名の門下生たちに“感謝”。