「匂う」 嗅覚 smell〜 | mayのブログ

mayのブログ

simplogも是非☆


匂いとは、強力な魔術師であり、

千里の距離を乗り越え、

また私たちが生きて来た年月を

乗り越えてしまう。

果実の香りを嗅ぐと私は南部の

我が家を思い出し、

また子供のころ、桃を植えた

果樹園の中で遊び戯れたことを

思い出す。

一瞬で消え去る捉えようの無い

ものでありながら、

喜びで心を浮き立たせたり、

苦しかったことを思い出させて

胸を締めつける匂いもある。

匂い、と考えただけで

私の鼻いっぱいに香りが広がり、

過ぎ去った夏と、遥か彼方の

実りをつけた畑の甘美な思い出が

蘇ってくる。


【ヘレン ケラーの言葉から】
photo:01