歯科衛生士さん
今日は歯医者の予約をとっていたため、仕方なく外出。
以前として外出は億劫なのだが、いざ外に出てみると、逆に見るもの聞くもの何もかもが楽しくなってしまい、帰宅したくなくなるから不思議だ。
予約時間5分前に、歯科に到着。
しかし他に患者はいなかったらしく、すぐに診察台に通された。
これでせっかく待ち時間に読もうと思ってカバンに入れてきた[井沢元彦]の歴史本も、無駄になった。
すまん、井沢さん。
診察台に座るといつもの歯科衛生士さん♀。
マスクをしているから、顔はあまりよくわからないけど、人当たりがよくて個人的に私は好きだ。
年齢はいくつかな~
結婚はしてるのかな~
この歯科医師と不倫でもしてるのかな~
などと、医師の施術のため口をあんぐり開けながら、くだらないことばかり考えていた。
相変わらずお馬鹿な私。
歯科医師による処置が終了し、後は歯科衛生士さん♀による処置に切り替わる。
二人きりだ。
心地よい時間の始まりだ…
と、歯科衛生士さん♀が私の口の中に器具を入れようとしたその瞬間!
きゅぅ~…
…
聞こえてしまった。
小さかったが、はっきりと、この耳に、入ってきてしまいました。
衛生士さんのお腹が鳴る音が。
だよね。
そうだよね。
お腹すいてたんだよね。
歯をガリガリやってる場合ではないよね。
衛生士さんも、自分のお腹が鳴ったことくらいはわかっているはずだが、当然ながら何事もなかったかのように処置が続く。
気のせいか、器具で歯にこびりついたセメントをはぎ取る処置が、やや乱雑に感じた。
いかにも、
「早く終わらせてこの辱めから逃れたい、この人の前から姿を消したいの私は!」
そんな気持ちで、歯をガリガリとやられている気がした。
処置が終了し、医師と次回治療する歯を決める。
診察室を出る時、なぜか私の方が恥ずかしくなって、衛生士さんの顔を見ずにお礼だけ言った。
心の中で、こうつぶやいた。
「ごめんなさい、もう二度と“昼の12時”に予約を入れたりなんかしません。お昼ご飯ちゃんと食べてね」
その罰というわけではないが、お昼時というのに“術後30分”私はなにも食べられず、非常に辛い思いをしたのは言うまでもない。
以前として外出は億劫なのだが、いざ外に出てみると、逆に見るもの聞くもの何もかもが楽しくなってしまい、帰宅したくなくなるから不思議だ。
予約時間5分前に、歯科に到着。
しかし他に患者はいなかったらしく、すぐに診察台に通された。
これでせっかく待ち時間に読もうと思ってカバンに入れてきた[井沢元彦]の歴史本も、無駄になった。
すまん、井沢さん。
診察台に座るといつもの歯科衛生士さん♀。
マスクをしているから、顔はあまりよくわからないけど、人当たりがよくて個人的に私は好きだ。
年齢はいくつかな~
結婚はしてるのかな~
この歯科医師と不倫でもしてるのかな~
などと、医師の施術のため口をあんぐり開けながら、くだらないことばかり考えていた。
相変わらずお馬鹿な私。
歯科医師による処置が終了し、後は歯科衛生士さん♀による処置に切り替わる。
二人きりだ。
心地よい時間の始まりだ…
と、歯科衛生士さん♀が私の口の中に器具を入れようとしたその瞬間!
きゅぅ~…
…
聞こえてしまった。
小さかったが、はっきりと、この耳に、入ってきてしまいました。
衛生士さんのお腹が鳴る音が。
だよね。
そうだよね。
お腹すいてたんだよね。
歯をガリガリやってる場合ではないよね。
衛生士さんも、自分のお腹が鳴ったことくらいはわかっているはずだが、当然ながら何事もなかったかのように処置が続く。
気のせいか、器具で歯にこびりついたセメントをはぎ取る処置が、やや乱雑に感じた。
いかにも、
「早く終わらせてこの辱めから逃れたい、この人の前から姿を消したいの私は!」
そんな気持ちで、歯をガリガリとやられている気がした。
処置が終了し、医師と次回治療する歯を決める。
診察室を出る時、なぜか私の方が恥ずかしくなって、衛生士さんの顔を見ずにお礼だけ言った。
心の中で、こうつぶやいた。
「ごめんなさい、もう二度と“昼の12時”に予約を入れたりなんかしません。お昼ご飯ちゃんと食べてね」
その罰というわけではないが、お昼時というのに“術後30分”私はなにも食べられず、非常に辛い思いをしたのは言うまでもない。
想い出にかわるまで
木曜日のこと。
家から一歩も外に出たくなかったのだが、今週は病院に行かなくてはならないので、仕方なく身支度をする。
毎度毎度のことながら、病院に行く前はどうしても嫌な気持ちでいっぱいになる。
病院につくとなんと既にもう四人待ちの状態、いつもなら朝一番で診てもらえるはずなのに、なんで今日はまたこんなに人がいるんだ?
しかも後から新規の患者がどっと押し寄せてきて、しかも一人につき付き添いが二、三人付いてきてるものだから、狭い待合室が大混雑に。
まったくなんて日だ。
不満と苛立つ気持ちは全て医師にぶつけて、すっきりした気分で病院を出る。
すまないなドクター、あんたはそのために金を払ってるんだ、少しは役にたってくれ。
財布の中に、知り合いから買い取った電車の回数券があった。
ええい、と勢いで駅に向かい電車に乗る。
久々の電車は思いの外楽しく感じられ、景色を眺めながら揺れに身をまかせる。
南船橋に到着、駅を出て船橋ららぽーとへ。
普段ひとりではめったに来ない場所だが、たまには孤独にぶらつくのもいいだろう。
そういやここには札幌の名店『すみれ』というラーメン屋があったな、せっかくだから久々に食べるか。
店内に入り、迷わず味噌をオーダー。
ここの味噌は湯気がまったくあがっていない。だから温いのかと思われがちだが、実は違う。
表面にたっぷりの油が浮かんでいるため、それが膜をなしていて湯気が上まで上ってこないのだ。
だからうっかりずずっといくと、あまりの熱さに口の中をやけどするから注意が必要だ。
久々の『すみれ』を堪能し、モール内をブラブラ…平日でも意外と客足はあるもので、特にカップルが目に付く。
ここはなんでもあるから時間を持て余す心配もなく、デートにはうってつけかも知れない。
もっともここには嫌でも思い出すことばかりの、多くの過去がある場所ではあるが…
ここを歩くカップルの、いったい何組もの人々が、過去の思い出にしてしまうのだろう。
そんなことをひとり歩きながら感じた一日であった。
家から一歩も外に出たくなかったのだが、今週は病院に行かなくてはならないので、仕方なく身支度をする。
毎度毎度のことながら、病院に行く前はどうしても嫌な気持ちでいっぱいになる。
病院につくとなんと既にもう四人待ちの状態、いつもなら朝一番で診てもらえるはずなのに、なんで今日はまたこんなに人がいるんだ?
しかも後から新規の患者がどっと押し寄せてきて、しかも一人につき付き添いが二、三人付いてきてるものだから、狭い待合室が大混雑に。
まったくなんて日だ。
不満と苛立つ気持ちは全て医師にぶつけて、すっきりした気分で病院を出る。
すまないなドクター、あんたはそのために金を払ってるんだ、少しは役にたってくれ。
財布の中に、知り合いから買い取った電車の回数券があった。
ええい、と勢いで駅に向かい電車に乗る。
久々の電車は思いの外楽しく感じられ、景色を眺めながら揺れに身をまかせる。
南船橋に到着、駅を出て船橋ららぽーとへ。
普段ひとりではめったに来ない場所だが、たまには孤独にぶらつくのもいいだろう。
そういやここには札幌の名店『すみれ』というラーメン屋があったな、せっかくだから久々に食べるか。
店内に入り、迷わず味噌をオーダー。
ここの味噌は湯気がまったくあがっていない。だから温いのかと思われがちだが、実は違う。
表面にたっぷりの油が浮かんでいるため、それが膜をなしていて湯気が上まで上ってこないのだ。
だからうっかりずずっといくと、あまりの熱さに口の中をやけどするから注意が必要だ。
久々の『すみれ』を堪能し、モール内をブラブラ…平日でも意外と客足はあるもので、特にカップルが目に付く。
ここはなんでもあるから時間を持て余す心配もなく、デートにはうってつけかも知れない。
もっともここには嫌でも思い出すことばかりの、多くの過去がある場所ではあるが…
ここを歩くカップルの、いったい何組もの人々が、過去の思い出にしてしまうのだろう。
そんなことをひとり歩きながら感じた一日であった。
猫とにわとり
目が覚め、テーブルの上に置かれたケータイを手に取り画面をみると“電池切れ”のサインが表示されていた。
私はすかさずベッド脇の充電コードをひっぱり出すため、手でさぐる。
指先に触れたコネクタを掴み、それをぐいっと引っ張ると、いつもより引き具合が軽く感じた。
コードをみると…
ない
コードの先がない
なんとコードは金色の細い線がむきだしになった状態で、ちぎれていた。
野郎ども
やりやがったな
これは間違いなく子猫たちの仕業だ。
幸い、新機種にしたときに予備のコードを買っておいたからよかったようなものの、危うくケータイが使えなくなるところであった。
仕方なく新たな箱を開け、予備の充電コードを取り出すと、袋の両端に穴を開けてコネクタ部分とアダプタ部分だけを出した。
ようやく充電開始、これなら線の部分は袋の中だから、少しは守られるはずだ。
…
…
やっぱり卓上ホルダを買いに行こうと決めた。
卓上ホルダさえあれば、セッティング次第では容易く猫の牙から線を守ることができるし、毎回本体接続部のフタを開けずにすむ。
本体を買ったお店で卓上ホルダを購入、これでもう子猫に線を食いちぎられる心配もないだろう。
帰り道にケンタの前を通ったとき、ふと目に飛び込んできたメニューの数字に私は驚いた。
いま①ピース240円もするの
一瞬高いと感じたが、メニューを見ていたら何だか無性にチキンが食べたくなった。
しかもワンボックスというお得なメニューを見つけたりしたものだから、私はつい店内に入ってしまった。
ワンボックスとは、チキンフィレサンドとチキン①ピース、そしてポテト・クリスピー・ビスケットから一品選べる上、ドリンクMサイズがついてきて850円という大変お得なセットだ。
久しぶりのケンタのチキンをホクホク顔で頬張る私は、他人からしてみればさぞかし気味が悪くうつったことだろう。
ふっ、知るもんか。
チキンを食べ終えしばしの休息、こんな時がいつまでも続けばいいのになぁと思っていると、ふと気がついた。
意外に女性の一人客が多いのだ。
油まみれのフライドチキンなど女性は好まないものとばかり思っていたが、どうしてどうして平然とチキンにむしゃぶりついている。
もちろんオバサンだけではない、普通のOL風からギャル系まで年齢はさまざまだ。
日本もまだまだ捨てたもんじゃねぇなぁ…
などと、鶏肉に食らいつく女性たちを見ながら、本気でそう思った私だった。
帰宅すると、台所にオカンがスーパーで買ってきたと思われるフライドチキンのパックが置いてあった…