未明の新聞配達の途中から降りだした雪は、

夜が明け、日がさしても降り続けます。

お天気雪?

 

新型コロナPCR検査の結果を

通告されている夜10時に

検査センターサイトで確認します

 

検査結果 陰性

 

これで、心置きなく図書館の勤務も再開できます。

 

だいじょうぶと思いながらも

喉の違和感、足先の冷えも

 

もしや・・・

 

学生や同僚にうつしていたら・・・

 

色々な思いが

頭をめぐる時間から解放されます。

 

2日ぶりの図書館勤務

たまった図書資料の所在変更

雑誌の受け入れ

受付・・・

あっという間に

時間が過ぎます。

 

コロナの影響で

本来開館予定だった土曜日もすべて休館に

働ける時間が減少します。

 

仕事がなくなる

厳しさ

 

退職後

介護の時間捻出のためには

ありがたい労働契約とはいえ

身にしみます。

 

仮眠をとって

早朝の新聞配達へ。

ネットの天気予報では

九州でも雪になるとのこと

 

配達の準備中に

粉雪らしきものが舞います

 

谷間のエリアを担当する身には

緊張が走る粉雪です。

 

あんのじょう、

山腹に差し掛かると

吹雪いてきます。

 

上にのぼば、のぼるほど

視界が遮られてきます。

 

普段のかんをたよりに

エンジンを噴かせ、

ハンドルを切り

何とか

のりきります。

 

この気候が

しばらく続くようです。

 

「さむかったろ?

ちょっと来て書類を見てくれんね」

母から電話です。

 

「寒かったろ」

は、あいさつのようなもので

 

「そうね、寒かった」

と返すと、

 

いつも

ちょっと期待はずれな

表情をします

 

おそらく

「だいじょうぶ、心配せんでよか」

と、返してほしいようです。

 

事実は事実

 

その関係は大切にします。

 

書類は2種類。

 

1つは保険がらみの書類。

 

有料の契約にするともっと保障が増えます

 

と、あります。

 

「無料で保険に入ったことは?」

母に尋ねます。

 

「なかー」

不思議そうな表情で答えます。

 

書類を読み進めると

スーパーの名前と保険会社の名前が連記されています

 

「スーパーのカードを作るとき

お金はかかりませんから

保険にいれときますね

っていわれなかった?」

もう一度確かめます。

 

「あっ!そういえば・・・」

思い当たることがあったようです。

 

スーパーのカードを作るだけとおもって

意識しないで加入していた保険

高齢者には何ともわけがわからない仕組みに

なってきています。

 

「入らないなら

なんもせんでよかよ」

 

「よかった。安心した」

 

 

二つ目は、

任期満了の自動車保険の契約

 

「どぎゃんしたらよかつや?」

丸投げの質問が寄せられます。

 

「今まで通りだったらそのままで

更新されるたい」

 

なにか、もぞもぞしています

 

「保険会社を変えたいとね」

再度確かめます。

 

「この前、車検を頼んだ友達の息子さんのところへ

かえた方がめんどうなかろ?」

 

どうも、結論は出ているようです。

 

「なあ、父ちゃん」

母は父に同意を求めます。

 

「わからん。

めしはまだね」

 

父は、我、関せずです。

 

というより、父の親戚筋で入った保険なので

父としては

 

何で変えるのか

 

という不満がありそうです。

 

息子にそれぞれの思いをそんたくさせて

自分の意見を通そうとする作戦です。

 

「ふたりできめてください」

突き放します。

 

「電話番号、かけて」

母は、契約変更したい人の電話番号を渡し

手続きの日を設定するよう指示を出します。

実力行使です。

 

父は

「わからん。

すきなようにしてくれ。

飯はまだね」

と、しぶしぶ了承します。

 

高齢者介護の場合

身体介護はサービスが充実してきています。

福祉サービス利用の相談仕組みも形成されてきています。

 

しかし、日常生活の

特に個人情報や家族の価値観が相違する手続き関係は

家族の介入なしには進めにくい状況にあります。

 

高齢福祉の中で

身体介護を軽減してもらっている分

家族が頑張るしかないのかあと

ため息をつく日々です。