鈴なりになった柿(小春)の写真     ちぎった後の柿の木の写真

▲何週間か前に背の低い太秋柿を収穫しました。今日は背の高い小春という柿の収穫です。

網を鳥よけに張ったかいあって14勝1敗の好成績で秋の実りをいただきます。

鳥さん、残念でした。

 

 

 

 

▲収穫した柿の小春。甘くておいしいのですが・・・・

 

 

 

 

今日は父の最後の歯科治療日。

 

「何回いってもおわらん」

 と、父は不機嫌です。

 

朝のバイタルチェック

いつもより血圧も心拍も高めです。

 

「どこか体調悪い?」

たずねると

「いや」

と、答えます。

 

体温も平熱。

 

治療を受けます。

 

「今日でおしまいです。

これからは

定期的に

検診に来てくださいね」

受付の方から説明され

 

「終わったつや」

と、父は私に確認を求めます。

 

うなずくと

 

「よかった、やっとおわった」

と、なぜか上機嫌です。

 

昼間のバイタルチェック。

 

血圧も心拍も通常に戻っています。

 

もしや・・・・・

 

老いも幼きも歯医者さんは苦手なのかもしれません。

 

今日は午後からはディサービスです。

 

送迎車を待つため

庭に出ていた父が

小春柿を眺めながらつぶやきます。

 

「闇夜の柿は甘くなる。

とってくれ」

 

父の話によると

柿は闇夜に甘くなり月夜に渋くなりそれを繰り返しながら

甘みを増してくるというのです。

 

闇夜は食べられる心配がないからだというのですが

真相は定かでありません。

 

実際は、

柿の葉が落ちてしまってから

収穫すると、いいようですが

父の言葉を尊重して

脚立を用意して高いところになった柿をもぎます。

 

全部で15個あったのですが、

最初に1個は鳥に食べられていました。

 

その対抗策として

おばのアドバイスで網を設置しました。

 

その結果、今年は残りの14個全部をGET!

 

青空を鳥が悔しそうに円を描きながら飛んでいます。

 

鳥さん、すみません。

今年は、お世話になっている人たちと

秋の味覚を楽しませていただきます。

 

母から電話です。

「長かった。

新しい抗がん剤は前のより、えらく長かった」

乳癌転移予防の治療に入った母は、

第1回目の投薬を入院でスタートしています。

 

「明日退院ばってん、時間がわからん。

明日の朝電話するけん、用意しといて」

 と、母。

 

「体調はどうね」

 

「わからん。2日くらいたって

熱やしびれが、出てくるってたい」

 

最初のワンクール

気が抜けません。

 

「あれ、柿がたりない」

 私のつぶやきに父が答えます。

 

「母ちゃんに2個とっといた。

あんたがだれにでん配るとなくなってしまうけん」

 目を丸くして父が答えます。

 

母への言動は厳しい父ですが

行動はその言葉とは真逆です。