昨日にひき続き、生垣の剪定。
伸びた枝葉を落とします。
「むこうから、こっちにむけて。
隣の敷地におちないようにせんと・・・。」
「下から上に向けると、刈りやすい。」
縁側に腰かけて
嬉しそうに指示を出す父。
「ああ、きれいになった。
ありがとう。」
嬉しそうに
刈りあがった生垣に近づいてきます。
満足そうに縁側にもどる父の足が止まります。
「あっ。つぼみが。
6年たって、はじめてついた。」
6年前にもらった晩白柚の苗木が
初めてつぼみをつけたようです。
「ネットをはって
おちんようにせんと。」
父の気持ちの中では、
もう実がついています。
テレビでは連日、
新型コロナウイルスへの警鐘が
アナウンスされています。
難病のANCAで抵抗力が落ちている父には
しばし、テレビから離れ
植物の成長を夢見るのが
至福の幸せのようです。