あなたの心に忍び込む、前のめりくのいちの、空世(くぜ)こと越水理恵です。
先週、横浜の本牧にある「リトルファームHOMMOKUもくり」という築80年の古民家で、「みんなの放課後クラブ」の行事の一環として忍者体験教室を担当させていただきました。
小学校の低学年を中心に満員御礼。ボランティアの大学生や保護者の皆さんに見守られながら、こちらが元気をもらう1時間でした!
ニンニンポーズの意味の説明やクイズから入り、男の子も女の子も一緒に忍者になって、声を合わせて九字を切ったり忍び足や呼吸法、隠れ身の術などをしていましたが、みんなソワソワ待ちきれない様子だったので、予定を切り上げて手裏剣打ちをしました。やっぱり手裏剣打ちは大人気!!
まずは忍者の楽しさを肌で感じてもらうのがいいですね
そして意外でもあり勉強にもなったのが、保護者の皆さんにも手裏剣打ちをしてもらった時の子供達の張り切り&盛り上がりぶり。
形の違うゴム手裏剣の、どの形が刺さりやすいかアドバイスしたり (これが本当に適切で!)、打ち方を指導したり進んで手裏剣回収や消毒をしてくれたり…
それも普段からの子供達と保護者さんとのよい関係があるからなんだろうな〜とほっこりしました。
子供に忍者の話をしていたら、周りの保護者の方から「ほぉ〜、そんな意味が!」「知らなかった」「九字の言葉の意味が知りたい」など子供以上に興味を持って聞いていただけたので (ここにも前のめり族がたくさん)、限られた時間の中でしたが、主催の方と相談して大人手裏剣打ちタイムを急遽入れました。大人も子供心を持って好奇心満々に会に参加してくださる雰囲気に、やっている身としてはとてもやりがいを感じました。
その結果、大人も子供もみんなで一緒になって的に向かうという「共通の目標」や「場の一体感」が得られました。そこはなんともあったかく家族的で素敵な空間でした。
それと、後でもくりの運営の方に言われたのは「子供達、忍者さんの言うことなら聞くというのが驚きでした」と。
黙想の時の”シーン”と静まる光景は普段は見られないものだそうで、ほんの短い時間でも子供のうちから静寂の時間を持つのは貴重な経験だと感じたし、子供だからといって遊びの要素だけをピックアップするのではなく、例えば手裏剣打ちなら的に向かう時の心の姿勢や礼節もきちんと伝えることで、子供はちゃんとそれを受け止める理解力があるということを改めて実感しました。
最後にもうひとつ嬉しかったこと〜。
会が終わった後、ボランティアの女子学生さん達が「本九字を教えてください!」と聞きに来てくれたことです。この世代にも興味を持ってもらえるんだ、ということがわかり、やっぱり忍者はスゴイ!と感じたひとときでした
来年1月後半にもこの「みんなの放課後クラブ」で忍者教室第二弾を開催することが決まっています。もう今から皆に会えるのが楽しみです
【ご紹介】
素敵な畑と古民家の「リトルファームHOMMOKU もくり」さん。
「もくり」とは「木目」のことだそうです。
ここは、学校や会社などの縦軸と、横軸としての家、そしてその間にある近所のお店やその地域に住む大人をはじめとする「ナナメの関係」の人同士が集えるみんなの居場所としての空間です。(「森ノオト」より一部引用)