インバウンド接客講師の越水理惠です。
私が毎週通っている忍者道場(武道塾)では、合気道をベースに、古武術や古流剣術、そして時には護身術なども学べます。
合気道とは本来 読んで字の如く「気を合わせる」ことであり、相手を攻撃するための武道ではないそう。
(越水解釈) w
例えばいきなり右手首を掴まれたら、だれでも驚いて反射的に、振り解くために力いっぱい引っ張ったり、振り回したり、相手の手首を掴んだりすると思いますが、
それは
力 対 力
のぶつかり合いになるため当然、より力がある方が勝つわけで、女性や力の弱い人には不利ですよね。
けれども合気道だと、相手が自分の手を掴んでいる「力の流れ」を感じて、それと自分の力がぶつからない方向に”すっ“とずらして
「かわす」
のです。まだ未熟な私のイメージですが
力学的には「知恵の輪」です。
「あ、こんなところに抜けられる隙間(または抜け道)があったんだ〜」という感じ。
それは手の方向を変える時もあれば、身体ごと位置を変えることもあります。
そしてそれを、
いかに脱力してできるか。
☝️これが一番難しい💦
そしてもうひとつ私なりの心理的イメージで表現するなら
ムツゴロウさん
もしくは
ナウシカ
になります。
動物に咬まれた時、こちらが力を入れると相手は
より強く歯を立てる。
けれどもこちらが恐怖心や攻撃する気持ちを手放した時、相手との関係が敵対関係ではなく友好関係にひっくり返る。
テト…✨
初めは相手の攻撃から始まっているので、そんな状況でこちらが恐怖心を置いて力を抜く、な〜んてすごく難しいことなのは百も承知なのだけど。
しかも‼️その上‼️
直ぐに抜くのではなく、
「一旦受ける」のがポイント✨
なのですよ🙀
本当に驚きですが、でも
それができる人がその場やその関係をリードできる器なんだと思います。
合気道ではそのコツを繰り返し稽古できます。
前置きが長くなりましたが、この考え方がおもてなしに通じると思うのは私だけでしょうか。
相手のことがわからない故のちょっとした恐怖心や戸惑い、不安、時には「ちゃんとしなきゃ」と自分で自分を追い込む心理状態。
それを手放し(かわして)、平常心で接することができれば、相手がどんな人(お客様、クライアント、ライバル、その他)であろうと、
自分はつねに心乱されることなくおもてなしや付き合いができ、ゆえに長続きするし苦にもならない。
そこにおもてなしであれば、喜んでいただけるであろう動作や言葉を添えることで、
「気が合う」
のです。
そこでお客様と心が通じるのです
何が言いたいかというと、実はクレーム対応に特に通じると思うのですが、
要は
力に力で応じるのではなく、こちらは振り回されない平常心でできることを淡々とやる。
不利な状況にも必ず抜け道はある、ということです。
例え予期せぬ出来事が起きたとしても、
一旦それを受け止め
状況をよく見て、
その次に
その場で自分にできることを
心を込めて行う
ということです。
もちろん具体的な対応策や満足につながるコンテンツを常に用意しておく必要があるということは言わずもがなですね💗
旧きをたずねて新しきを知る
大切なことは全て繋がっています。