ワンパターン
野球評論家の豊田泰光氏が以前の日経新聞のスポーツ欄のコラムに書いてあった。
スポーツ選手はどうして試合後のインタビューで必ずと言っていいぐらい「応援よろしくお願いします」と言うんだろうかと。
私もこれは大いに気になっている。
若い人たちに個性がないと言えばそうかもしれないが決まって同じことを言う。
本当につまらない。
だからって好き勝手言えばいいかといえばそうは思わないがもうちょっとファンを喜ばせたりもっと応援しようと思わせたりさせる他の何かがありそうなものだ。
応援なんて頑張ってる選手を見れば自然に応援したくなるものであってことさら、また応援よろしくと言われると興ざめしてしまう。
考えてみるとスポーツは言葉は悪いかもしれないがもとから相手をだます競技である。
相手の心理を読みその裏をかきまたその裏を読む。
お互いがあれこれ詮索しながら結局結果を出さなければどうにも評価されない。
できない選手にも暖かい応援をなどと言っているから選手が強くなれない。
落合元監督の言う、当たり前のことを当たり前のようにできれば大した選手になれる。
その当たり前のことは基本的な練習とその結果得られる相手を巻き込んでしまえるレベルのたかさだ。
昔、王選手には普通にい投げていては打たれるとわかっていてもぶつけるようなきわどいボールはなかなか投げられなかった。
投げる側にも最高の技術がなければ単にやけくそで投げるだけになってしまう。
もしそんなやけくそで偉大なバッターにボールをぶつけてしまえば自分のレベルがただ下がるだけ。
こういう高いレベルの勝負の世界は応援のしがいがあった。
彼がインタビューに答えて応援よろしく・・・などと言ったのを聞いたことがない。
気力・迫力のあふれる試合や技を見ればするなと言われても応援してしまう。
自ら応援を求めるなど本当に安っぽいと私は思う。
ワンパターンは格好悪い。
だってプロなんだから・・・・。
コピペな人間、コピペなやり方はちょっと考えようよ。
寒くなりました
冬になれば寒くなる。
当然のこと。
妙に暖かい日が続いたりするとこのままずっと暖かいのではないかと思ったりする。
急に寒くなると何で?
何でじゃなくて冬だから寒くて当たり前。
自分の都合のいいように考えてしまって今年の冬はきっと暖かいぞと期待する。
実際季節は冬なのだからそれなりには寒いはず。
節電だからといって暖房の温度を何度にするのか知らないがやっぱり寒いのは嫌だと思う。
そんな勝手なこと言っていては申し訳ないとも思いつつ暖かいのがいいに決まっている。
暖か下着・・・買ったぞ。暖か上着・・・欲しいな。
近年こういった機能ウエアがよく売れている。
はたしてどれほど暖かいのかわからない。
実際我々が子供のころの冬の気温と今の気温にどれだけの違いがあるのか詳しくはわからないが今のほうが暖かいというのが一般的だ。
しかしあまり今が暖かいとは思わない。
むしろ寒いのではないかと思う。
それだけ年をとったので寒く感じるのだろうか。
この暖かいとか寒いとかという判断も結構今の景気に左右されているような気もする。
昔から財布の中にちょっとましなお金が入っていると今日は懐が暖かいからちょっと一杯いこうかなどと言ってたと思う。
今ではそんな状況がなくなってしまっていつも財布はペッタンコのまま。
これでは体感温度がぐんと下がってしまう。
何をするにも動きが鈍くなってしまう。
要は懐が寒いと動きが鈍るということだ。
世界中に経済氷河期が押し寄せているような雰囲気である。
ブータン国王のように経済より人間の幸せは人の心の満足度によって決まると考えている人もいる。
それは人間の欲望のバランスをうまくとらなければ結構難しいと思うが、結局は人は心に始まって心に帰ると思う。
物に始まって物に帰るのではないとも思う。
しかしながら私の寒さは単に冬だからなのか物に関係するのか心に関係するのか・・・・。
いやいや単に年取ったからだろう。
落合 中日
プロ野球日本シリーズ。
中日が大方の予想に反して敵地で2勝してしまった。
それもソフトバンクんの好投手に対して大きく打ち崩した訳ではなく最低必要限の得点だけ取ってしかも延長戦というどうしても勝ちたくなる環境下で勝った。
省エネと言えば見事に効果的省エネである。
しかしここに至るまでのすべての落合イズムの集大成のような試合運びだ。
日本シリーズ終了後は監督をやめることがすでに決まっているというイレギュラーな状況下である。
試合は勝つためにやる。
プロである限り当然のことであある。しかし観客に対するサービスも必要ではある。
考えてみると勝てなくて観客にいくらサービスをしてみてもどこかおかしいしさみしい。
落合の理論はとにかく勝てるチームを作る。そのためには勝てる選手を作る。
それはあくまで選手がプロの選手としていかに基本をしっかりやるかという真に単純明快な理屈にある。
それが現実にはなかなかできそうでできない。
ドカンドカンとホームランをうつ野球は見てるには楽しいだろうがそこには基本的な連携や基本的な動きはあまり反映されない。
ホームランを打った選手の力ばかりに意識がいってしまう。
基本形。
本当に簡単でしかし全く面白くない言葉のようである。
しかし何事もこの基本形をしっかり身に付けているチームが最終的には強いチームになる。
王元監督もいくら選手として素晴らしい実績があっても監督として勝てなければファンから生卵を投げつけられることになる。
派手なパフォーマンスの前にいかに基本形を知り尽くしたうえでプレイしているかがいい結果をもたらす。
どんな大選手も基本の練習に関してはほとんど周りの選手たちの追随を許さないぐらいやっていたと思う
秋山監督も素晴らしい監督に違いないがこれからの3戦以降に興味がわく。
個人的にはソフトバンクに勝たしてやりたいと思いつつも落合監督の強さを実感してしまう・・・・。