夏の縁側
そろそろこの辺りも梅雨が明け本格的な夏が来る。
楽しい楽しい夏休みだと言っていたころが懐かしい。
夏の縁側というのはとてもいいものだった。
昔の家は庇が長く暑い日ざしを避けることができる。
スイカを食べたりアイスキャンデーを食べたり昼寝をしたり。
夜はそこで花火をしたり。
当然クーラーなどなく開けっ放しで自然の風がうまく通り抜けていく。
蝉がうるさく鳴き太陽の日がじりじりと照りつける。
それでも結構外で楽しく遊んでいた。
近くの池で泳いだ。
今は泳げる環境にはない。
枇杷が熟れ、桃が熟れ、スイカが熟れ、胡瓜やトマトが一杯生った。
太陽の下で熱くなったトマトをもぎ取ってそのままかぶりついたときの歯ごたえと
青々しい?においが瞬時に思い出せる。
そうだ今日は冷やしそうめんにしよう。
みんなで縁側で大きなボールに入れたそうめんをつっつく。
大して何もないけれど楽しい縁側。
家族の笑顔とにぎやかな話がはずむ場所だった・・・。