3月24日(日)晴れたので午前中にブレーキメンテナンスをしました。ことの発端は前の記事で書いたとおり1月1日元日の能登半島地震で転倒して前ブレーキレバーが曲がってしまったことです。土地柄、冬はバイクに乗らないので放置していたのですが、シーズンに向けてレバー交換作業をしようとしました。ところがGR80の前ブレーキがロック状態になっていました。GRを引きずりながら作業場所に動かしてからメンテ開始です(汗)。

 ロックしたキャリパーを外し、部屋に戻ってキャリパー分解したところ、パッド残量は50%、スライドピンは2本とも段付き摩耗、ピストンは2個とも完全固着でした。ピストン抜きTOOLではビクともしません。ちなみに私のGRは前ブレーキをTZR50R(4EU)用のダブルピストンキャリパーに置き換えてあります。

固着解除から始めます。

手持ちM10x1.25グリスニップル(ヤマハのバンジョーネジ規格)をバンジョー接続口に接続。ニップルにグリスガンを接続してポンピングします。グリスガンは56kg=5.6MPaと、空気圧より高圧で、油分があるので確実に取れます)。ポンピングを続けるとピストンが動き出してあっさり抜け落ちました。キャリパー内がグリスで一杯になるので紙タオルとパーツクリーナーで洗浄し、シール溝を引っかき棒(歯科用)で清掃後、灯油風呂につけてからブラッシングしました。

ピストンは2個ともネオピカールで磨いて再利用、シール、パッドピン、パッド(KITACO)を組み込んで完成です。これらブレーキ関連部品はいつ無くなるか分からないので、常時在庫しています。使ったら補充という感じです。サポートのサビが目立ったのでサフを吹いてウレタン黒で塗りました。

 次にマスターを外して部屋に持ってきてオーバーホールKIT (デイトナ)を使ってリフレッシュし、レバーを替えました。

車体に組み付けて、ブレーキフルードを入れてメンテ完了です。私はシリンジからフルードを押し入れるやり方で、ほとんど空気抜きが不要になり、スピーディな交換ができます。

 

昼食後、妻とタンデム(ジグサーSF)で角田岬の灯台に出かけました。灯台へのアクセスは角田浜にバイクを停めて、海岸にそって歩いてから、崖階段で登りました。

 

 その階段からの眺望は迫力満点で、恐怖を覚えるくらいでした。灯台展望台までたどり着くと広角で海が見渡せます。眼下の水面にはシーカヤックの練習集団が楽しそうに波に揺られていました。

それらの景色を堪能してから、たくさんのライダーとすれ違い、あいさつを交わしながら海岸道路の国道を軽やかに駆け抜けて帰宅しました。