船体を作ります。 NIPPER設計のBillさんが推奨する“エアビルド”という工法は私にとって初めての挑戦でした。で、要は空中にてマスキングテープで部品群を固定しまくってから、目視で正しい形状(左右対称で歪みが無い)になった時点で接着剤を流すというやり方です。

 曲がっても、歪んでも、テープを貼りなおして修正ができました。とても、とても根気がいる作業ですが、最終的には誰がやってもうまくいくと思います。

 材料切り出し段階で接合界面を面取りしたのは以下の図でわかりますが、ブッタジョイントよりも接着面積が大きくなるからです(つまり強度UP)。

ドライヤーを当てるとオレンジで示した隙間にエポキシ接着剤がしみこんでいきました。NIPPERはいわゆるモノコック構造ですが、バルクヘッド(隔壁)は形状の最適化とフィンやマスト固定での強度確保で、追加されています。

 私の場合は正確な形状になったところでCA(瞬間接着剤)を使って数か所ほどの要所のみを点付けしました。そのあとIPA(イソプロピルアルコール)で少し希釈して粘度を下げたエポキシ接着剤を接合部にまんべんなく塗っていき、ドライヤーの温風を当ててバルサにしみこませました。IPAは粘度調整に有効です。

 40分ほど放置したら、接着実用強度が出たのでマスキングをすべてはがしました。完全乾燥するとマスキングにもエポキシがしみ込んで取れなくなる予感がしたからです。次にフィンとラダーの整形です。カンナとペーパーで軽く行いました。

 そしてフィンの下部に固定する50号錘に3mm穴をあけました。鉛の錘なので粘りがあり、穴あけのキリコがドリルビットに絡んで、1本、折れてしまいました。なかなか技が要ると感じました。 その穴にSUS釘を下から上へ貫通させてフィンに接着固定の予定です。SUS釘は買い置きがあって、表面に螺旋スクリューが切ってあるので、接着剤と併用すれば、錘も抜け落ちないと思いました。 

  

 錘ですが50号は約187gあります。 

各種のFOOTY図面を参照すると、適切な重さは7~8オンスでしたので187gの50号にしました。重量比は30%~40%くらいが標準の様です。

今日は錘をフィンに固定しません。その後のハンドリングが面倒になると思いました。

完成船体にフィンを固定接着して終わりです。 

 仮置船台としてスーパーからもらった段ボール箱を使います。その箱を防水加工さえすれば、永久的に使えそうに思いました。なので、次回以降、考えてみます。 図面類や日本語の製作ガイドが欲しい方は、コメントしてください。ファイルを共有可能です。

つづく