取り急ぎ。 par 灰猫 | 明かしえぬ共同生活

取り急ぎ。 par 灰猫

 返信が遅くなって申し訳ない。なんとなくバタバタしていました。

 まず、「 」内に疑問符を入れることは問題ないと思います。ただ、疑問符がなくても文脈で通じる場合と通じない場合があるので、その辺の匙加減は書き手の文体によると思うよ。例えば、「明日の午後はヒマですか」と「明日の午後はヒマですか?」は同じだけれども、「明日の午後はヒマ?」と「明日の午後はヒマ」とでは文意が違ってくるから。

 そして< >は、まあ、これも書き手によって使い方が分かれるとは思うけれども、たいていの場合はある思想家なり作家の独特の用語であったり、またはアルファベットの大文字で書かれた言葉を訳したときに使われることが多いと思う。<現実界>や<想像界>はラカン的な用語という意味合いで< >に入っているし、特に<現実界>に関しては、一般的な現実世界という意味合いとはまったく違うので、ただ単に現実界と表記してしまうと誤解を招くことになります。

 「手紙のタイトル‐宛名」に関しては、確かに貴君に貸した本にも載っているけれども、ジジェクはいろんなところでこの概念を引いています。というのは、これはラカンとデリダにおける決定的な差異を象徴する概念だからで、デリダによるラカン批判という点では無視する訳にはいかず、ジジェクもこれをあちこちで考察しているということです。

 まだまだ答えなければならないことがあるけれども、とりあえずここまで。ヘーゲル、『のぞき屋』、そして「ユダヤ人」に関しての返答はしばし待たれよ。