原発城下町…
原子力発電所の一つ、
女川(オナガワ)原発の近くに住む知人の
阿部ちゃんに昔聞いた話し。
阿部ちゃんは女川漁港にある東◯水産の従業員で元漁師。
もちろん彼は東日本大震災の津波をくらった被災者ですが、知人なのに電話番号を聞いて無かったのには、さすがオイラはヘタレだなと、忸怩(ジクジ)たる思いがあります。
阿部ちゃん、どーしてんのかなぁ~…
その阿部ちゃんが話すには、昭和55年に女川に原発が来る時、女川の街が賛成派と反対派に二分(ニブン)してしまったと…
それまで、漁網の繕いを手伝ったり頼んだり、子供の小遣いを相談したり、嫁が言う事を聞かないと愚痴って酒を呑み交わした仲間が、同級生が、親子でさえあの日から対立してしまったんだと嘆いておりました。
原因は沢山ありますが、安全面、漁業保障、補助金…等など。
女川は東北一の規模の
石巻漁港から唐桑半島方面に向かって20数キロ走った金華山の東側にある小さな漁港です。
メジャーな石巻や気仙沼に挟まれて、高速道路からも遠く、国道45号線からも離れていて、二年前の津波や福島原発事故がなければ知らない人はかなりいたでしょうね。
そんな寒村(言い過ぎだけど…)の
コミュニティーをずたずたにした
自民党政権は、役立たずの民主党を倒して我が世の春を謳歌しているけど、ブルドーザーで住民の心を踏み潰したのはお前達なんだからな

漁業保障して保障金や補助金を貰っても、引き続き漁師を続ける事が出来ると知って反対派は次第に減っていき、なし崩し的に原発工事は始まりました。
その間、スリーマイル島事故などもあったのに、何十億円という補助金と原発関連の企業や雇用に抗(アラガ)えなかったんでしょうね。
そりゃそうでしょう。
何千人という作業員達の宿舎から食事から酒から女まで、湧き出る泉のように雇用が生まれるわけですからね。
それは、建設が終了した後も施設維持の雇用は続き、数十年後の役割を終えた原発の
原発閉炉の為の作業がまた数十年続くのですから、原発城下町は百年近く潤うわけなんですね。
しかしまた、福島の
原発事故で女川などの
原発城下町は揺れに揺れているんでしょうね。
映画、『猿の惑星』の最後で、海岸に佇む『自由の女神』の残骸を見た主人公のテイラーが、砂を掴んで叫んだ言葉を思い出します…
俺達人間は、いったい何をやらかしたんだ
