マスごみ… | 航海日誌

マスごみ…


日曜日のTVでやっていた…(番組名は忘れたけど)
パプアニューギニアから来た家族を日本人家族が1週間迎え入れて、日本の食べ物、温泉、スキー場、買い物等をパプアの家族に楽しんでもらう番組。



番組の企画の中でも、今までで一番遠い場所になるらしい
パプアニューギニアの家族を日本でホームステイして貰う企画だ。



番組を見てると、実に
純朴・誠実・控え目なパプアの家族で、あらゆる事に驚きと感心をみせ、日本は素晴らしい、親切な人ばかりだ…と感激をしてくれていた。


しかし…
末っ子の男の子が電子オルガンの鍵盤を叩きながら「将来、音楽をやりたいな…」とポツリ。


するとお父さんが「村で出来る訳ないだろ。夢みたいな事言わないで狩りや畑仕事をしろ」


決して強い調子で言ったわけじゃないけれど、男の子は現実を突き付けられて涙を流している。


電気も水道も無いので、電子オルガンなんて夢物語なのだから仕方ない…



番組は何を伝えたいのだろう。


金持ち貧乏人をいたぶるような…、こんなにオマエの所とは違うんだぞ。

俺達はこんなに素晴らしい暮らしをしているんだぞ…と知らしめて、いったい何を我々視聴者に伝えたいのか全く解らない。



これは形を変えた暴力に違いないビックリマーク


もちろん、ホスト役の日本側の家族には全く罪は無い。

心からもてなそうと望んでるのが良く判るし、とても家族仲の良い暖かいご家族だ。



問題は映像の
制作会社
放送局の倫理規定にあるのだろう。



話しは少し逸れるが、十数年前に後輩のドライバーと岩手の港に行った時、港にいた子供と後輩が話しをしていて、
「坊や、千葉に出来たディズニーランドって凄く楽しくて面白いぞ~」と話していた。

その坊やは眼を輝かせて話しを聞いていた。


ごく普通の会話だろうが、オイラは柄にもなく後輩を脇へ引っ張ってきて叱った。


どうしてあんな残酷な事を言うんだ。あの子が親にディズニーランドをねだって、よし行こうとなればいいけど、行けるわけないだろビックリマークと怒られたら可哀相じゃないか…



実際、パプアの男の子はオルガンの事で父親に意見され、消沈していた。

一瞬夢を見て、それを口にし、次の瞬間否定される。


そんな残酷な事があってよいわけがない…。


初め笑って番組を見ていたが途中から可哀相になって可哀相になって…



パプアニューギニアに戻って暫くは興奮して楽しく思い出したり、友達に土産話しをしたりするだろうが、その後は…!?


夢のような日本での時間と、今の自分の置かれてる現実とのギャップを、幼い男の子ばかりでなく、年頃の彼のお姉さんも土と埃の生活に戸惑いをみせるのではないだろうか。


そして両親は、束の間のを叶えてあげられない境遇に涙する…かもしれない。

もしかしたら
行くべきじゃ無かった…と後悔さえするかもしれない。



腐りきった資本主義
アメリカ
チャイナ
朝鮮
のドラマに必ず出てくる金持ちと貧乏人の話しと似てやしないか。



我々誇りある日本人も、経済のジレンマに翻弄されるを辿るのだろうか。


なんでも…家族愛でさえ
使い捨てにする
マスごみのやり方には閉口するばかりだ。



微笑ましい家族達だっただけに、砂を噛むような味気無い気持ちが残った…。