一言論評  隣に住む家族 本当の家族関係なのか あの笑顔に女性は騙されるんですね ただ怖い映画でした。

 

その刺々しい内容にそぐわない、口当たりのいいタイトルは「忍び寄ってくるもの」を指す言葉だ。2016年に公開された本作『クリーピー 偽りの隣人』は、第15回日本ミステリー文学大賞(新人賞)を獲た前川裕の同名小説を原作に、日常に潜む殺人者の恐怖を描いたサイコサスペンスだ。2020年製作の『スパイの妻 劇場版』で第77回ヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞(監督賞)を受賞し、国際的な評価をさらに高めた黒沢清監督が、本作を娯楽的な要素の強い商業長編に仕上げている

 

クリーピー 偽りの隣人のネタバレあらすじ:引っ越し

ある事件をきっかけに刑事を辞め、犯罪心理学者として大学講師になった高倉(西島秀俊)は妻の康子(竹内結子)と共に新しい町へ越してきた。越してきてすぐあいさつをしようと康子が隣の家へ行くとその家の主人西野(香川照之)が顔を出した。彼はどこか奇妙で話もうまくかみ合わず康子は少し気味悪さを感じていた。ある日、大学で働く高倉の同僚が数々の事件を研究のためまとめているのを知る。その中の一つ、6年前に起きた一家失踪事件に興味を惹かれた。そして同僚の誘いでその事件の現場となった家へと足を運ぶことになった。現場に着くと高倉はすぐに犯罪現場特有の雰囲気を感じた。そしてこれ以上足を踏み入れてはいけない、そう感じ家に入ることなくその場を後にした。ある日高倉の働く大学にかつての相棒 野上(東出昌大)が現れた。彼は高倉が例の事件現場へ出向いていたことを知っていた。そして自分もその事件に引っかかっていることを告げる。そして二人でその現場へ向かうことにした。現場の近くに一人の女性が立っていた。それは事件の唯一の生存者、当時中学生だった娘の早紀(川口春奈)だった。彼女の存在を知っていた二人だったが何故彼女がこの現場にいるのかその時は分からなかった。彼女は覚えていることは全て警察に話したと事件の詳しい話はしないで去ってしまった。しかし野上は犯罪心理学に秀でている高倉なら彼女から話を聞き出せるだろうと思っていた。ある日高倉が家に帰るとそこには西野と彼の娘澪の姿があった。二人は康子に料理を教えてもらうために来ているのだという。しかしその時既に高倉は西野の奇妙な言動に不信感を抱いていた

 

クリーピー 偽りの隣人