有頂天家族/森見 登美彦
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読み終わるのに、時間がかかってしまいました。ちょっと体調が悪かったりしたこともあるのでしょうね。読み始めると眠くなっちゃって・・・。



森見さん、2冊目です。「夜は短し・・・・」と同じような感じっていうか、最初、続編かと思ったくらいです。って言い過ぎですね、こちらは、狸の話でしたから。


くせがあるというのか、そうですね、例えて言うなら、お笑いの人でツボにはまればめちゃめちゃ笑えるけど、同じものを見てても、何が面白いの?って思う時ってあるじゃないですか。あれと同じ。


だから、最初は、全然、進まなかったんですけど、少しずつね、敬遠せずに、森見さんの感覚に近付いてみました。



そしたら、何となく、面白いような気がしてきましたよ。言葉遊びが好きな感じで、自分が面白いと思うものを発展させた感じ。



金曜倶楽部という人間の集まりで、年に一回、恒例の狸鍋が行われる。その狸鍋の具になってしまったお父さんの子ども達、4匹の狸たちの化かし合いと天狗と人間のドタバタ劇場。狸が、いろんなものに化けて、人間の世界と繋がっているのですが、天狗も出てきて、この天狗というのが、私の中では、狐になってましたけど、天空を自由自在に飛び回るものとして、現されていて、今年の金曜倶楽部の狸鍋の具材になる狸を巡って、いろんなことが起こってくる、そして、いろんな事実がわかってくるっといった話になってると思います。



この一つ一つの狸の化けた物や化けの皮の剥がれた様子を想像すると、面白くて、そういったところが、魅力なのではないかと思いました。



しかし、森見さんを1冊読んでだめなら、たぶん全部だめでしょうっというのも、もっともですが、意外に、これは、面白かったような気がしてきました。うん、続編出たら、読むかも・・・。