- 風の中のマリア/百田 尚樹
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さくらさん
がとても詳しく紹介されてて、面白そうだったので、読んでみました。
オオスズメバチの一生を人間仕様に感情も入れて、働き蜂(ワーカー)マリアを主人公にして、書かれています。
これは、面白いです。蜂のことがよくわかり、とても蜂に興味をもってしまいました。
スズメバチって、私は無知なのですが、一種類だと思っていたんですね。”スズメバチ”って。ミツバチとは、大きさが違うし、危ないってことくらいにしかわかっていなかったんです。
でも、スズメバチにも、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ、ヒメスズメバチなど、いろいろいて、そんな中での最強のスズメバチが、この本に出てくる、オオスズメバチなんです。
ハチは、蜜を集める物だと思っていましたが、スズメバチは、というか、スズメバチの幼虫は肉食で、カマキリやコガネムシなどを肉団子にして食べます。成虫になってしまうと、肉食ではなくなるのですけどね。
そして、そんな虫たちのいなくなる秋の終わりに、キイロスズメバチなどの他のスズメバチの巣を攻撃して、全滅させ、中の幼虫たちを肉団子にして、新女王蜂を育てるエサにします。
ワーカーの命は、約30日と短いんですね。その中で、自分の使命を果たすために、最大限の仕事をする。そして、最後は、力尽きて、死んでいく訳ですが、何とも、生命の神秘と言いますか、すばらしいなあみたいな、そんな感動を覚えたのでした。