インシテミル/米澤 穂信
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tendoさん が紹介されていて、面白そうだなあっと思って、読んでみました。ニコニコ



いやあ、面白かった。って、私は、すごく怖かったです。夜に読んでると、ドキドキしちゃって、怖いから読むのをやめてみると、読まない方がまた怖かったりして・・・。


ミステリーって、怖いけど、面白いですね。はまってしまいそうです。



車欲しさに、コンビニでアルバイト情報誌を見ていた結城に、アルバイト情報誌の見方を教えてと声をかけてきた、お金持ちそうな女性須和名。二人は、時給11万2000円という誤植と思われるような一週間のモニターのアルバイトを見つけます。結城は、何かの間違いだろうと思いながらも、応募をして、モニターになってしまいます。そこには、コンビニで会った須和名や自分を含めて12人がモニターになっていました。人文科学的実験を24時間にわたって、7日間。そこでの起こったことの責任は、すべて、会社持ちということでした。そう、殺人さえも、そこで起こったことの責任は、会社がとるということ。


殺人を推奨するように、各一人ずつ武器が与えられ、殺人をしたものやその犯人を推理したものなどには、特別ボーナスがあります。そして、いろんなルールが決められる中、そのまま、何事もなく無事に実験終了ということには、なりませんでした・・・・。



武器と一緒にそれの使い方に関するメモが入っているのですが、その中に、その武器に由来するような、作品名が出てくる訳です。「犬神家の一族」とか、12種類・・・。いやいや、読んでないし。この作品たちを読んでいたら、もう少し、深読みができたのかもしれないなんて、思ってしまいました。



そうそう、この「インシテミル」という題名。実際、どういう意味だったのかなんて、私には、どうでもいいことで。



でも、私には、米澤穂信の世界に「インシテミル」という意味だったように思えて・・・。



はい、「インシテミル」ということになりそうです。