一ちゃんと二ちゃんが帰ってきました。でもですね、私の実家に弟家族が帰省してきているから、泊まりにいくといって、北海道のお土産話も聞かないまま、そして今日は三ちゃんまでもが、私の実家に泊まりに行ってしまったんです。
子どものいとこが家まで迎えに来ちゃいましたから、私としても、引き留めることもできず、・・・。
一ちゃんと二ちゃんは、シルバーウィークを家で一泊もしなかったことになります。ちょっと寂しい。
それで、夕飯は、主人が食べたいって言ったものを出して、私は、テーブルにつきながら、ため息交じりに、そう、主人に話すというでもなく、独り言のように言いました。
「あなたと二人だけって、何か、寂しいね。」
主人は、普通に、
「うん。」
っと言いましたが、何か、考えたのでしょうか。話しかけてきました。
「あのさ、猫、もう猫は、いいのか?猫が猫がって言って、夜中に起きてるだろう?」
知ってたのかあっと驚きました。猫事件から3晩、っと言っても主人は、1晩は、子どもを送って家にいなかった訳ですが、猫が庭に来ているんじゃないかと気になって、夜中にむっくり起きだし、2階の窓からずっと庭を見ていた訳です。
怖いやら気持ち悪いやらで、2階でさえ、窓もきっちり鍵をしめて。だってね、猫が2階であっても入ってくるような気がしちゃって、ふと廊下を見たら、猫が入ってきているような気がしちゃって、もうね、病気です。病気。
そう、そんなだから、夜中も庭を見てた訳です。もう、追い払ってやろうとかの戦闘態勢じゃないんです。
ただ、来ていないことを確認するためだけに、見てるんです。で、大丈夫って自分に言ってから、また寝に行くんです。もしもいても、きっと、怒らなかったでしょうね。やっぱり、ただ、見ていただけだと思います。だって、病気みたいでしたから。
「子猫はさ、欲しい人がいっぱいいるから、もうもらわれてるよ。親猫だって、もう、ここには来ないよ。」
んひょっとして、慰めてくれてる
ぷぷ。笑える。
珍しいこともあるものですね。
でも、私たちは、合わない夫婦なので、ここで私が笑ったり、思ったことを口にすると、主人は、気分を損ねてしまうんですね。
それで、私は、何も言わずに、黙っておきました。
だって、私たちは、合わない夫婦ですから。
温かい空気がただ、漂っているような、そんな感じでした。
今夜は、主人が私に合わせてくれたんだなあっと、そんな風に感じる夜でした。