運命の人(二)/山崎 豊子
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敏腕記者、弓成の逮捕でどうなっていくのかと思っていましたが、(一)では、全く書かれていなかった事実が出てきました。弓成がネタ元である女性秘書官と情を通じていて、その関係から、ネタをもらったということでした。事態は、国民の知る権利から、この二人の下情報の方へと話題を移し替えるような流れになっていきます。それもすべて、総理大臣を敵に回してしまった弓成への仕打ちでした。



そして、弓成夫婦にも溝ができて、唯一、子どもの「離婚しないで」という願いをきく形で、何とか保っているという状態が続いていきます。



弓成側には、優秀な弁護士が5人もついて、公判を迎えていく訳ですが、外務省側の巧みな供述で、この後、まだどうなっていくかがわかりません。(三)へ続いていきます。



政治的な話にもかかわらず、すいすいと読みやすく、引き込まれてしまいます。それでどうなるのっと興味をそそられる、そんな本です。


早く、続きが読みたいです。