一ちゃんの宿題の中に、こんなのがあったんですって。
”もしも、一つだけ願いがかなうなら、あなたは、何を願いますか?”
「ママの願いを書くから、言ってみて。」
「何で?一ちゃんは、何かないの?」
「うーん、ママのシワがこれ以上増えませんように、かな。」
「何言ってるのよ。シワシワ言うな。」
「わかったよ。一ちゃんはね、うん、死にませんように、にするよ。」
「・・・あんた、いろいろ危ないことするからねえ。三ちゃんは、何を願う?」
「三ちゃんは、一ちゃんにけんかで勝てるようになりたいの。」
「えっ、今でも、負けてないと思うけど・・・。じゃ、じゃあ、二ちゃんは?」
「えー、そうね、やっぱり、お金かな。」
「あなたは、随分と、子供らしくないのね。」
こどもには、まだ、こうだったらいいのにっていうのは、あまりないんですね。
私はっていうと、・・・・。
怖くて、言えません・・・・。