- くまちゃん/角田 光代
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夏休みのストレスでしょうか。ストレス解消は、私の場合、読書ですね。ガンガンいきたいです。
この本は、最初、短編集かと思ったののですが、(題名が目次になっていたので)一人一人の短編集ではあるけれども、全部繋がってるんですね。
最初の”くまちゃん”での恋物語で、主人公は、ふられるのですが、次の章では、その振った人が主人公になって、また今度は、主人公が振られる、というのを繰り返して行く訳です。最後の一編だけ、少しちがいましたが、最初の一編で振られた人が、結婚して子どもも出来るというのが、脇役ながら、登場しています。
角田さんって、「八日目の蝉」を読んだことがあるのですが、共通して言えるのは、”暗い”ってことでしょうか。
何かこう、普通の幸せを見つけるのが上手くない人ばかりが出てくる。
作家さんって、その本の中に、自分を映してしまうことが多いと思うのですが、何か、この方の闇を見るような、そう、そんな気がしてしまいました。
話は、すいすい読めていけるので、この作家さんの、もう少し明るい本も読んでみたいって思ってしまいました。