- モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)/伊坂 幸太郎
- ￥2,835
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私は、伊坂幸太郎さんの書かれるものが嫌いではない。決してメチャメチャ好きという訳ではないのだけど、いえね、結構、好きなんです。すごく好きとか書くと、何だかちょっと変わった人とか思われそうで、まあ、そう言う理由で、そりなりに好きということで。
ちょっと異質？なものを書かれるというか、何でしょう？特異なもの？この本は、伊坂さんが以前書かれた「魔王」の続編にあたるということで、読んだんです。続編読みたいって思って。でも、「魔王」の５０年後のことで、「魔王」の登場人物は出てきたけれど、別に同じ人でなくても良かったというか、繋がってるんだけど、「魔王」を読んでなくても全然関係ない？っと言った感じなんです。
繋がってるとか続編とかって言葉に弱くて、つい、最初から読みたくなるんです。「魔王」読んだら、「死神の精度」に出てくる登場人物が「魔王」に出てるなんて聞いたら、急いで、「死神の精度」も読んだっという具合です。でも、
どれも読んでないとわからないとかそういったことはありません。
「モダンタイムス」は本が厚いんです。開いて見たら、一ページが上下二段になっていた。でも、宮部みゆきさんの「模倣犯」のように、小さい字じゃないし、挿絵なんかも結構入っていたりして、意外に早く読めます。伊坂さんの特徴かもしれませんが、とにかく、気持ち悪い内容でも、引き込まれてしまって、先を読まずにいられない状態になってくるんです。
で、すごい必死に読んだのに、読み終わった時の感想は、うーん、これ面白かったんだよね？って変な感想を持ってしまうという、あっ、もしかしたら、これは私だけかもしれませんが、伊坂さんのは、読んでる最中がすごく好きなんです。
肝心の内容は、大きな目標に向かうのでなく、小さな目標を達成させること？あれっ、何読んでたんだろう？やたら覚えてるのが、大きな鋏で指を切る兎面とか、最強の妻とか・・・。システムに組み込まれた歯車でも、それが何をしているのかわからないといけないとか？仕事と割り切って、人間の心を忘れるなとか？
あいまいな紹介でした。伊坂さん好きの方にお勧めします。