流星の絆/東野 圭吾
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確か去年の年末位まで、テレビドラマでやってたらしいんですよね。友だちが「面白いから絶対観てみなよ。」って放送されるごとに言ってたんですけど、ついに一回も観ることもなく、そんなに面白かったんなら、本でも読んでみるかってことで、読みました。


うん、本当に面白かった。テレビはわかりませんが、原作はとっても良かった。良かっただけだとまたいつもの私のパターンで内容を忘れるので、少し記憶を辿りながら、書き残すことにします。


連れ子同士の再婚の両親だったため、兄弟と妹の血は繋がっていなかったが、血なんて関係なく紛れもない兄弟妹の絆がありました。ある夜、流星を見にいくため、3人の子どもたち(兄も小学生)は、親に内緒で家を抜け出します。帰ってきた子どもたちに突きつけられた現実は、殺人事件、両親の死でした。その後、子どもたちは施設で過ごし、18歳になって施設を出てからまた一緒にいるようになりました。弱い子どもたちの現実は厳しく、騙されることも度々あり、どうせなら、騙されるより騙す側に回ろうと、3人で詐欺をはたらくようになっていきます。

そして、最後に大金を騙し取り詐欺から足を洗おうと決めていたその標的の金持ちの若い男の父が自分たちの両親を殺した犯人なのではないかと疑うことになります。そして、あろうことか妹はその殺人者と思われる人の息子に惚れている。しかし、結局犯人は、ずっと親身に子どもの頃から相談にのってもらっていた警察官だった。警察官は自分の子どもの重い病気にかける金が欲しかったのだった。結局その子どもは助からなかったのだが。

すべての謎が解けた時、その警察官は、兄の目の前で自殺した。そして、兄は今まで詐欺をはたらいていたことを弟と自首することに決めた。妹は関係ないと自分たちに操られただけだから守ってほしいと妹の惚れた男、騙そうとしてた男に頼みに行く。その男は、騙されたことを知らないことにして、二束三文の指輪に大金を出し、妹にプレゼントした。そのお金は、少しでも今まで騙してきた人に返してから、自首するようにと。


書いてみるとだいぶ抜けてますが、これだけ覚えてたら、読んだよって人に言えるくらいかしら。


いやー、この妹の惚れた人がとても良かったです。名前は忘れたけど。東野圭吾さん、もっとたくさん読んでみたいです。